人材ビジネスの新潮流

私のところにこのブログを通じて人材紹介会社の社長をされている方からコンタクトがあった。直近はMBAがらみで数多くのキャリアイベントが開かれているため、これらの機会を最大限に生かすべく一度お話をしてみた。私のキャリアのコンサルティングというよりは、マネジメント層の人材マーケットの話やMBAを生かしたキャリアの例などを教示してもらった形だったが、これまで見えていなかったキャリアも視野に捕らえることができたという点で非常に大きな一日になった。

その会話の中で、求人マーケットにおける面白い話をその社長から伺った。海外の一部企業では人材採用のソースを人材紹介会社からソーシャルネットワークにシフトしてきているそうだ。米国のMicrosoftなどはFacebookやLinkedInなどをフル活用し、基本的に人材紹介会社を通さないところまで来ているらしい。もちろん日本ではまだまだソーシャルメディアをビジネス向けに活用している方は少ないので、まだそういう話は多くないが、今後同様のことが起きる可能性は十分にある。(現にTwitterで新卒採用している企業もあるくらいだ。)そうなれば、人材会社にとってはもはや登録者数を競うことに重要な意味を見出せなくなってしまう。
今後人材ビジネスは、特定のスキルを持つ個人を照会された際にすぐに適材な候補を多数リストアップできる迅速性や、企業と個人の情報の非対称性を埋めるような肌理細やかなコンサルティングが求められるようになっていくのかもしれない。

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