2010年度のMBA合格状況:MBA赤提灯会

5月8日のMBA赤提灯会でAgos社長の本多さんがお話していたが、今年の日本からのMBA合格者は2nd Roundを終えた段階で残念ながら減少してしまっているらしい。特に毎年日本から二桁合格者を出しているWhartonやKelloggで減っているそうだ。

①日本人留学志望者の減少
これは昨今常に言われていることだが、日本人が内向き思考になり海外留学しようと考える人が減ってきているということだ。その傾向に拍車をかけているのがTOEFLの試験が変更になったことらしい。日本人の苦手なSpeakingが含まれたiBTに試験が変更になり、日本人が留学に必要なスコアをとるのが難しくなってしまったのだ。当然志望者が減れば合格者が絶対的に減るのも道理だ。

②中国・インド留学志望者の伸張
中国・インドの留学志望者は順調に伸びている。日本で実施しているビジネススクールの説明会でも中華系やインド系の参加者が結構目立っているくらいだから、母国ではいかばかりか。GMATの平均点数を上げているのは、欧米の学生ではなく、いまやインド人だという話もある。やはり50人出願してきている国と10人出願してきている国があれば、当然合格者もある程度は出願者の母数に比例してしまう。絶対数のみではなく、相対的な国ごとの志望者のプレゼンスも重要なのだ。

そういえば、Harvardビジネススクールの説明会でも、アドミッション側からとにかくHBSを受験してほしいというメッセージが繰り返し発せられていたのを思い出す。彼らにとっても日本人の受験者の減少はホットトピックのようだ。ただ、やはりTOEFL109点という最低要件はドメスティックな日本人にはかなり難しいハードルで、下記のように募集要項で明言している以上HBSは本当に日本人に来てほしいと思ってるとは思えないというのが、赤提灯会にきている人も感じていることだった。

"The MBA Admissions Board discourages any candidate with a TOEFL score lower than 109 on the IBT from applying."


これからMBA受験を考えてらっしゃる方(特に純ドメの方)は、ぜひ早めに準備をはじめてこのような条件が気にならなくなってから受験されることを切にお勧めします。

2 コメント:

mitsuaki watanabe said...

RM2さん、はじめまして。アクシアムの渡辺と申します。

私も先日アメリカのビジネススクールを訪問して帰国しましたが、日本人MBAの減少は切実な問題になってきた感があり、トップ校の学生の間でも危惧する声が高まっています。

そんな厳しい状況の中、LBSの合格を手にされたとのこと。おめでとうございます。
LBSには、ここ2年おうかがいしていませんが、RM2さんが留学中には、ぜひまた訪問したいと思っていますので、その際にはLondonでRM2さんにお目にかかることができれば幸いです。

充実した留学生活となりますようお祈りしております。

RM2 said...

渡辺さん
コメントありがとうございます。やはり日本人のプレゼンスが低下しているという現実はこれから留学する私にとっても非常に気がかりなイシューです。ロンドンに渡ってからは日本代表のつもりで日本人の存在感をアピールすべく頑張りたいと思います。
渡辺さんはロンドンにいらっしゃる予定とのこと、お越しの際にはお話しできることを楽しみにしております。

ありがとうございました。

Post a Comment