日本人MBAジョブマーケットの危機

留学前にキャリアイベントが目白押し -
こんな光景は日本のMBA独特だそうだ。下手すると離日前にインターンが決まってしまうというある種の青田買いは他の国の留学生からは驚きの目を持って見られるのも当然だろう。
しかし、そんな状況も今年を境に残念ながら少し変わってくるかもしれない。

参加者が半減 - 毎年MBAの私費留学生向けのキャリアイベントであるAXIOMのキャリアイベントには昨年までに比べ、参加者数が大幅に減ってしまっているそうだ。例年は登録者数120程度で参加は100名程度だったのだが、今年は登録者数70~80程度、参加者はなんと50名だそうだ。会場は泉ガーデンギャラリーだったが、そこを借り切るには到底足らない数だ。主催社AXIOMの渡邊社長もこの形式で来年も続けるのは厳しいかもしれないと漏らしていた。

もちろん今年の留学生としては、自分のマーケットバリューを考えればコンペティターが少なければ少ないほどいいに決まっている。ただ、日本人MBA卒業生というマーケット全体を考えると価値が下落することは避けられない。MBAは決してMBAだから採用されているわけではない。MBA以外にロジカルシンキングや英語コミュニケーションなどの必要なポテンシャルを持った人材を揃える供給市場がないから(特に日本では)MBAが珍重されるのだ。これはモニターグループの西谷代表も言っていたことだから間違いない。この供給市場自体の魅力がなくなったら、ここから人を採用する企業も減るだろう。そうなれば自ずと高い給料を得る人も減ることになる。

もちろん、今年の傾向が来年以降も続くとは限らない。今年はリーマンショック以後の不景気でMBAアプリカントが大幅に増えたことの影響で、英語に弱点を抱える日本人アプリカントが苦戦して激減した可能性は否めない。ただ、激減が一過性だとしても、2001年以降緩やかな留学生数の減少が続いていることは否定のしようのない事実だ(http://www.anokuni.com/contents/ryugaku_data/ryugaku_data_100402.pdf)。
今の私にすぐ出来ることはこうやってブログを書いて少しでも多くの方に興味をもってもらうことだが、将来的にはもっと別の形で留学を志す人のお手伝いができたらと思う。

(参考)日本への留学生は増加している→http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data07.html

人材ビジネスの新潮流

私のところにこのブログを通じて人材紹介会社の社長をされている方からコンタクトがあった。直近はMBAがらみで数多くのキャリアイベントが開かれているため、これらの機会を最大限に生かすべく一度お話をしてみた。私のキャリアのコンサルティングというよりは、マネジメント層の人材マーケットの話やMBAを生かしたキャリアの例などを教示してもらった形だったが、これまで見えていなかったキャリアも視野に捕らえることができたという点で非常に大きな一日になった。

その会話の中で、求人マーケットにおける面白い話をその社長から伺った。海外の一部企業では人材採用のソースを人材紹介会社からソーシャルネットワークにシフトしてきているそうだ。米国のMicrosoftなどはFacebookやLinkedInなどをフル活用し、基本的に人材紹介会社を通さないところまで来ているらしい。もちろん日本ではまだまだソーシャルメディアをビジネス向けに活用している方は少ないので、まだそういう話は多くないが、今後同様のことが起きる可能性は十分にある。(現にTwitterで新卒採用している企業もあるくらいだ。)そうなれば、人材会社にとってはもはや登録者数を競うことに重要な意味を見出せなくなってしまう。
今後人材ビジネスは、特定のスキルを持つ個人を照会された際にすぐに適材な候補を多数リストアップできる迅速性や、企業と個人の情報の非対称性を埋めるような肌理細やかなコンサルティングが求められるようになっていくのかもしれない。

GMATの勉強法(1/4):総論

日経新聞でのアシスタントの仕事に精を出していた私の大学時代のGPAはあまり褒められたものではなかった。従ってGPAでアピールできない分、GMATでハイスコアをとることは私の受験戦略上きわめて重要だった。今考えると、GMAT受験を早めに終わらせることが出来たのが今回合格まで辿り着いた主要な要因だったと思う。

TOEFLの項でも書いたが、純ドメでTOEFLの点がなかなか出なかったため、夏ごろまでは英語力が覚束ず、全くGMATの勉強どころではなかった。社費だったらこんなことは絶対ないはずだが、私費なのでやたらとスケジュールが前倒し(見方によっては後ろ倒し)になってしまったのだ。

ようやくTOEFLが80点台になってGMATの勉強を始めたのは7月下旬、そして初受験が8月半ば、出願スコア(730点、V38・M50)を獲得したのは10月半ばだった。ここで終われたため、10月下旬以降はエッセー(+TOEFL)に集中できたのは心底助かったと思う。GMATのスコアが出ていた時点ではまだTOEFLも90点台で結局12月まで受験し続けていたことを考えると、ここでスコアが出ていなかったらGMATとTOEFLとエッセイの三正面作戦を強いられるところだった。孫子やクラウゼヴィッツを紐解くまでもなく兵力の分散運用は失敗の元、それが避けられたのが今回の一連の出願プロセスのターニングポイントだったといっていい。

個人的にはGMATは短期集中で勉強するのが一番効果的だと思う。特に多くの人が一番時間をかけるであろうVerbalのSC(Sentence Correction)は、とにかくSC文法を理解して慣れることがスコアアップの要諦だと思う。ここだけは予備校(YES)の力を借りて乗り切った。本当はもっと早く学校に行けば10月までかからなかったと思うが、もともと予備校に通うということを大学受験も含めてあまりしたことがないので、躊躇していた部分があったのだ。やはり時間はお金で買うべきものなのだ。

MBA友の会

5月23日は午前中はAXIOM主催のMBAキャリアデザインセミナー、午後は友達のホームパーティー、夜はMBA友の会イベントとあれこれ忙しない一日だった。
MBA友の会はゲストスピーカーとしてMcKinseyの日本オフィス代表のHeang Chhor(エアン・ショー)が来ていた。かなり遅刻していったのであまり聞けなかったが、カンボジア出身で難民として渡仏しESSECを卒業してMcKinseyで身を起こしたという非常に興味深いキャリアの持ち主だった。McKinseyも彼が代表になってからMBA留学を積極的に奨励するなど、結構変わってきたらしい。
講演の後は交流会だったが、今年から留学する方が50人ばかりと半分強を占めていた。可能な限り交換留学制度でUSにもいきたいと思っているので、米国スクールの方ともとにかくネットワーキングした。ただ、正確に把握しているわけではないが、USスクールに行く方は思ってたより少なく、IE、IESE、ESADEなどスペインMBAにいく方が目立っていた気がする。聞いている限り大陸間で参加率にそれほど差があるわけではなさそうなので、やはりMBAも多極化の時代に入っているのかもしれない。
そして、MBAの間ではやはりネットワーキングはFacebookが標準のようだ。私もMBA合格してから使いだしたが、合格者の間でも利用者が過半数を超えている。それほどコンタクトすることもないかもしれないが、顔だけは繋げておきたいという場合にとにかく便利なことこの上もない。もともとはmixiも含めソーシャルネットワーク自体はそれほど好きではなかったが、その認識は改めざるを得ないようだ。

寮の抽選結果

LBSの寮の抽選結果が来た。

驚くべきことに当選したという。まだLillian Penson HallとInternational Hallのどちらになるか、どのタイプの部屋が割り当てられるのかは未定とのことだが、とにもかくにも日本に居ながらにしてロンドンでの住む場所が確保されることとなった。イギリスのサービスレベルは恐ろしく低く、電話ひくのもインターネットひくのも相当な手間がかかるそうなので、物件探しも含めて生活のセットアップの手間が大きく省略された。妻の退職時期の関係であまり早くロンドンに入れない身としては、本当にありがたい。

日本人はきれいに使うからか寮の抽選は当たりやすいと聞いてはいたが、なんだか狐につままれたような感じもする。なぜならカップル向けの物件で今回募集のあった部屋の数はわずか6件のみだからだ。おそらくはかなりの人数が応募して激戦だったと思われる中、くじ運がいいとは決して言えない自分が当たるとは不思議なものだ。
部屋は参考までにいくと、一番安いのがLillian Penson HallのDouble Roomで週£178.50(£1=¥135換算で週2.4万円)。一番高いところで同じ寮のLarger double room with basic kitchen facilitiesで週£276.50(週3.7万円)。(参考までにシングル用はかなり数も多くて、週£133.5〜、相部屋だと週£94.5〜です。)
寮なのでこれでも市価の7〜8割くらいらしい。いまはポンド安だから円換算してもそれほど驚かないが、200円を超えていた時代だったら、目を剥いてしまいそうだ。ギリシャの金融危機も悪いことばかりではない。

International Hall: http://www.halls.london.ac.uk/student/international/Default.aspx
Lillian Penson Hall: http://www.halls.london.ac.uk/student/lillianpenson/Default.aspx


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LBSにサイクリングチームをつくるの巻2

3日前に投げてみたサイクリングチームのメンバー募集の書き込みに早速反応があった。全く誰も反応しなかったら嫌だなあと思っていたら、今日までに5人もJoinしたいと書き込みが返ってきた。国籍もドイツ、アメリカ、インド、シンガポールなど様々なところがLBSらしくて素敵だ。5人とはいえ、まだ学校も始まってないし、Round 2までしか合格発表されていないことを考えると上々の立ち上がりだ。これからもっと多くの人を巻き込んでいきたい。

どうすれば学校のオフィシャルなクラブにできるとか、どうやってオーガナイズするかは全くこれからの話になるが、まずは母体になるものができて一安心。これをどう育てていくか今から楽しみだ。

TOEFLの勉強法(5/5):Writing

ストラクチャーを知る
英語のWritingはとにかくLogicalなストラクチャーで書くことが重要です。どんな内容にせよ導入・本文・結論の3パートで構成する必要があります。本文は2パートで書く方法と3パートで各方法があります。
2問目のIndependet Writingは2パートで書く場合は3773センテンス(導入3文、本文7+7文、結論3文)、3パートは35553センテンス(導入3文、本文5+5+5文、結論3文)になります。私はシンプルに書くことのできる35553の構文で書いていました。予備校のテンプレートも基本的にはこれに基づいているはずなので、この構文に沿って自分でテンプレートを作るのもいいと思います。(もちろん予備校のテンプレートを使えばその手間も省けますし、これでいいという安心感は何者にも代えがたいものはあるかもしれません。)
以下のサイトはこの構文を理解するうえで非常に役に立つと思います。
http://www.writefix.com/argument/
http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2006/07/post_250.html

英語Writingに慣れる
実際のテストではキーボードで入力するので、とにかくPCでたくさん書いてみるのがいいと思います。もちろんスペルチェック機能はオフにして書いてみて、書き終わったらスペルチェックにかけるといいでしょう。最初はとにかくスペルミス・タイプミスが多くて嫌になりましたが、続けていると次第に自分の癖がわかってきて間違いが減っていきます。
また、Writingはとにかく時間との戦いですので、制限時間で書いてみることが重要です。なかなか本番では難しかったですが、数分は見直しの時間を作れればつまらないミスを減らすことが出来ます。

英語表現をブラッシュアップする
私はドメスティックな人間なので、残念ながらどうすれば表現がこなれてくるかは自分自身ではあまりわかりませんでした。そこで、とにかくネイティブの人に見てもらいました。私はオンラインでやっている添削サービスを使いました。あちこちのブログでJackと書かれているものがそれです。私の場合はJackから紹介されたHolly(essay2day.holly @ gmail.com)に3ヶ月ばかりお願いしました。1ヶ月FIX料金なので3日に1回書けば1ヶ月に10回添削を受けることができます。ここでも上記のテンプレート(35553)を教えてくれます。また、こういう表現が◎、×と丁寧に添削してくれるのもありがたかったです。今考えるとこのサービスは非常に投資対効果が大きかったと思います。もしご興味があれば添削を受けたい旨をメールすると始められるので、コンタクトをとってみてください。

LBSにサイクリングチームを作るの巻1

LBSでの最初のゴールはサイクリングチームをつくることだ。これはエッセーにも書いたのだが、ロンドンでやりたいことの一つである。自転車に乗る事で友達もできるし、イギリスの地理や文化への理解を深めるいい機会だ。そして何より、自転車を降りた後のビールの美味しさに比肩できるものはなかなかない。

自転車はもともと欧州ではポピュラーなスポーツだし、イギリス人ブラドレー・ウィギンスのツール・ド・フランスでの活躍やロンドンオリンピックを見据えたプロツアーチームTeam Skyの発足など、イギリスでは例年以上にサイクリングは盛り上がってきてるはずである。ただ、残念ながらLBSのClubリストにはサイクリングのクラブはないので、それだったら自分で作ってしまえというのが事の発端である。

ロンドンをよく知ってるわけでも英語が流暢なわけでもないが、人数が少しでも集まればそれでクラブになるので早速合格者向けの掲示板にサイクリングチームを作ります!と宣言してみた。クラブの名前はBicycle & Beer Club、略してBBCだ。
何人反応があるか今から楽しみだ。

TOEFLの勉強法(4/5):Speaking

日本人がTOEFLで点が取れなくなったのはiBTになってSpeakingが導入されたことが間違いなく主要な原因でしょう。純ドメの人がSpeakingで23点以上とろうとする場合、おそらくかなりの時間と労力をかける必要がありそうです。私は残念ながら23点以上とった純ドメの方を知りません。
私のスコアも正直なところ22点どまりだったのであまり参考になりませんが、それでもSpeakingの勉強をしたのは下記です。

回答すべき内容を知る
Speakingは少々の準備時間で45秒〜60秒話し続けることを求められます。ただ、問題の形式はいつも一緒なので、この問題はこういうことを答えればいいということを理解して話すことが詰まらずに話すための第一歩です。下記の本は問題と答えるべき回答を知る上でとても役に立ちました。



Writing力を上げる
これは前の会社の役員にも繰り返し言われていたことですが、普通は人間は書ける以上のことは話せないはずです。それを考えると、自分の言いたいことをまずさっと書けるようになることが重要です。(そんな低レベルな・・・と思われる方もいると思いますが、私はそこからやる必要がありました。)ですので、Speakingについては最初は一度回答を書いてみてから、声に出して話す練習をしました。

会話力を上げる
3月から1年間、週1回1時間英会話の個人レッスンをして、Speakingに慣れるようにしました。英語を日常的には全く使わない私に取っては、これはSpeakingというよりも英会話力を全般的にあげることが目的でした。ただ、Listeningの1・2問目については模擬m
先生はSenseiSagasu.comで探してトライアルを繰り返し一番よかった先生にお願いしました。それがイギリス人だったのもLBS合格の伏線だったように思います。

回答力を上げる
私の場合残念ながら秋になってもSpeakingの点が安定せずこのままいくと2nd Round出願に間に合わないという状況にいたって、AgosのSpeakingクラス(Integratedのみ)を取ることにしました。このコースは完全なるテンプレートアプローチなので、英語力アップではなくTOEFL Speakingのスコアアップにフォーカスがあたっています。しかし、このテンプレートを使えば大丈夫という安心感は切羽詰まる中とてもありがたかったように思います。
実際にこれをとってからというもの、Speakingは23点はとれないものの22点で安定するようになりました。これには本当に救われました。



TOEFLの勉強法(3/5):Listening

一番苦戦したのはListening
TOEFLのListeningは私にとっては目標スコアを達成する上でかなり手ごわい相手でした。(今でも十分ではないので何をかいわんやという部分もありますが・・・)TOEFL iBTではリスニング中にメモを取ることができますが、私自身の経験で行けばあまりメモを取ることは重要ではないように思います。大体設問も本文からパラフレーズ(言い換え)がされているので、断片的に聞こえてきた単語をメモしてそれを元に回答しても大抵は間違いになるような印象があります。
したがって、ListeningについてはいわゆるTOEFL力的な近道はあまりなく地道にリスニング力アップをはかるのがいいように思いました。私自身TOEFLの勉強で一番時間をかけたのはダントツでListeningでした。

基礎力をつける

TOEFLのListeningはアカデミックな内容とキャンパスでの日常会話的な内容が混ざっています。しかし、読める以上の内容は絶対に聞き取ることはできないので、Listening力を上げるためにはListeningで聞こえてくる速度以上で同じ内容の文章を読んで理解できることが必要です。その観点からすると、単語力や速読力をつけることは基礎力の向上に大きく貢献します。



Listening力をつける
その上でListening力をつけるためには、とにかく毎日英語を聞くことが重要だと思います。私は自転車がとにかく好きなので元々は自転車通勤をしていましたが、英語を聞く時間を確保するために自転車通勤を止めて往復の電車でも聞くようにしていました。これに加えてシャドーイングもとても有効だったと思います。
また、これは日本語でも真なりだと思いますが、初めて聞くジャンルの会話は理解が大変です。日本語でも人の話を聞く時は先を予測しながら聞いているはずです。それが英語でもできるようになると、TOEFLのListeningの点数も上がってくるかと思います。そのためには、内容の予測ができるようにある程度TOEFL的なテーマ(自然科学・社会科学・ビジネス)に親しんでおくことも重要です。

Listening教材
継続的に聞くことが重要なので何を聞くかは個人の趣味でいいとは思いますが、内容が推測できる=理解しやすいコンテンツから始めるのがいいと思います。可能であればスクリプト付きの音声を使うと何が聞き取れて何が聞き取れないかがクリアになるので、お勧めです。私は簡単に新しいエピソードを入手できるのでもっぱらPodcastを活用していました。これは本当に便利なので、これだけのためにiPod/iPhoneを買う価値は大いにあります。

Podcastのお勧め
相当な数のPodcastを試したが、私が最終的に聞き続けたのは以下のPodcastです。これらは今でも聞いています。ご参考までに。


<ニュース>
 NPR: Hourly Newscast(5分程度)
米国の公共ラジオ局。依然ここで働いていた私のカウンセラーが推薦してくれた。CNNのような過剰なジングルや抑揚がなくListeningの訓練に向いている。時間も地下鉄などの通勤時間に聞くのには適度。

Wall Steet Journal:This Morning (35分強)
経済ニュースならこちら。GordonとGinaの掛け合いが面白い。途中ロックの懐メロのサビが入るところが好き。これが適度な休憩になるので、夏ごろはShadowingは専らこれでやっていました。



BBC: Global News (25-30分程度)
Queen's Englishに慣れるならこちら。海外レポート・インタビューも多いので、アフリカやインドの人たちのアクセントにも慣れることができる。時折、日本の草食系男子レポートなど柔らかいネタも含まれている。TOEFLのスコアアップのみに集中する場合は向かないが、ヨーロッパに留学する人はよいかも。

<社会系>
NPR: Story of The Day (4分~10分程度)
一話完結で一つのテーマを扱うドキュメンタリー。アメリカの清涼飲料水ビジネスが児童の健康に与える影響やアメリカにおけるテロリストの脅威といったアメリカ国内のテーマが中心。Listeningの時間が適当なことに加え、アメリカの社会状況を知ることができる点で面白い。世界がテーマの"World Story of The Day"もある。

BBC:Documentaries (20分強)
時間は少し長めだが、一テーマを掘り下げるNHKのクローズアップ現代のような番組。テーマは英国にとどまらず、世界情勢を扱ったものも多い。日本の新聞には出てこない話も多いので、内容的にも楽しめる。

<自然科学系>
National Geographic:Daily News (2~4分程度)
HPにニュース記事=スクリプトがそのまま掲載されているので、Listeningのトレーニングに最適。テーマや時間も実際のTOEFL試験に近いのでお勧め。ただ若干話すスピードは遅いかもしれない。雑誌と連動した50分強のWeekend版もあり。

Scientific American:60-Second Science (1分強)
これもHPにスクリプトがのっているのでListeningトレーニング向き。勉強当初からこれがどれくらい聞き取れるかをベンチマークに勉強していた。ただし、無理やり1分に収めているのでスクリプト読んでも内容が分かりづらい記事もある。速度は速め。話者によって聞き取りやすさが結構変わる。

2010年度のMBA合格状況:MBA赤提灯会

5月8日のMBA赤提灯会でAgos社長の本多さんがお話していたが、今年の日本からのMBA合格者は2nd Roundを終えた段階で残念ながら減少してしまっているらしい。特に毎年日本から二桁合格者を出しているWhartonやKelloggで減っているそうだ。

①日本人留学志望者の減少
これは昨今常に言われていることだが、日本人が内向き思考になり海外留学しようと考える人が減ってきているということだ。その傾向に拍車をかけているのがTOEFLの試験が変更になったことらしい。日本人の苦手なSpeakingが含まれたiBTに試験が変更になり、日本人が留学に必要なスコアをとるのが難しくなってしまったのだ。当然志望者が減れば合格者が絶対的に減るのも道理だ。

②中国・インド留学志望者の伸張
中国・インドの留学志望者は順調に伸びている。日本で実施しているビジネススクールの説明会でも中華系やインド系の参加者が結構目立っているくらいだから、母国ではいかばかりか。GMATの平均点数を上げているのは、欧米の学生ではなく、いまやインド人だという話もある。やはり50人出願してきている国と10人出願してきている国があれば、当然合格者もある程度は出願者の母数に比例してしまう。絶対数のみではなく、相対的な国ごとの志望者のプレゼンスも重要なのだ。

そういえば、Harvardビジネススクールの説明会でも、アドミッション側からとにかくHBSを受験してほしいというメッセージが繰り返し発せられていたのを思い出す。彼らにとっても日本人の受験者の減少はホットトピックのようだ。ただ、やはりTOEFL109点という最低要件はドメスティックな日本人にはかなり難しいハードルで、下記のように募集要項で明言している以上HBSは本当に日本人に来てほしいと思ってるとは思えないというのが、赤提灯会にきている人も感じていることだった。

"The MBA Admissions Board discourages any candidate with a TOEFL score lower than 109 on the IBT from applying."


これからMBA受験を考えてらっしゃる方(特に純ドメの方)は、ぜひ早めに準備をはじめてこのような条件が気にならなくなってから受験されることを切にお勧めします。

社費留学の事情:MBA赤提灯会

昨日はMBA赤提灯会と称する10名弱の合格者の飲み会があった。
参加者の大半はMBA予備校のAgosの生徒だった人たちだが、先日のαリーダーズのイベントで知り合ったMさんに誘われ私もお邪魔することに。参加者の業種は銀行、証券、ITからメーカーまで多様で、さらにゲストとしてAgosの社長の本多さんもいらしていた。日本で普通に過ごしていれば絶対に拡がらなかったネットワークが自然にどんどん拡大していくとは、合格前には想像だにしなかった。

話してみると私ともう一人を除いてみな社費留学組だった。
社費留学は社費派遣が決定すると受験して全部不合格ということは許されないようで、私費とはまた違ったプレッシャーがあるようだ。やはりどの会社も今は5年間の拘束期間があって、卒業後5年以内に会社を辞める場合には、学費を返還しないといけないそうだ。しかも、時間の経過による償却は一切なく、5年以内にやめた場合はその間の給与もすべて返さないといけないと厳しい条件の会社もあるそうだ。
社費の方と話していて感じたのは、社費は投資対効果という観点はあまり重要視していない点だった。投資回収年数の話をしたときにそんな計算するんだと驚かれたことにこちらも仰天した(投資回収期間についてはまた別稿に譲る)。私費のように一千万円以上のお金をつぎ込む人間と、ほとんど自己資金の持ち出しのない人間では自ずと視点が違うのだ。

TOEFLの勉強法(2/5):Reading

TOEFLのReadingは単語力と読解速度にかかっているように思います。実際のテストではランダムでReading5問、Listening3問の場合とReading3問、Listening5問の場合がありますが、5問の場合はうち2問が採点されないダミー問題です。どれがダミーかは繰り返し受験していると自然とわかってきます。

単語力の向上
単語はとにかく覚えるだけですので、受験を思い立ったら何をおいても語彙数の増加を図ってください。単語といえばスタンダードなのは旺文社のTOEFL英単語3800。これをRank3まではできるだけ早期に覚えてしまうことをお勧めします。単語の意味を聞かれる問題も必ず出題されるので、単語力をつけることでReadingの点も次第に安定してくると思います。




読解速度の向上
やはり、これはとにかく色々な文章を読むことが一番です。TimeやNewsweek、National Geographicなどは定期購読すると格段に安いので、1年間購読してしまうというのも手だと思います。
また、TOEFLはディスプレイ上でテストを行うため、紙で問題を解くのとは勝手が違います。スクリーン上での英語の読解速度を上げるために、私は暇を見つけては英語サイトを覗いて慣れるようにしました。手始めにPCのブックマークはすべて英語のサイトに入れ替えて、ついうっかりYahooニュースばかり見たりすることがないようにしました。私が見ていたのは主に下記のサイトです。TOEFLのトピックはアカデミックですが、私は特に自然科学系のリーディングに馴染みがなかったので、特にそこは意識して補強するようにしていました。

CNN: http://edition.cnn.com/
BBC: http://news.bbc.co.uk/
National Geographic Daily News: http://news.nationalgeographic.com/news/
Scientific American: http://www.scientificamerican.com/

もっとも難いものばかり見ていても飽きてしまうので
www.cyclingnews.com や www.appleinsider.com 、cnet.com などの趣味のサイトも適宜眺めていました。

TOEFLの勉強法(1/5):総論

純ドメであった私がTOEFLのスコアをMBA受験できるレベルまで引き上げるのは、言葉で言い表せないほど大変でした。はっきりと言ってしまえば結果オーライなだけで、私のやり方がいいとは間違っても言えません。でも、きっとこのページを見てくださっている方の中には、私と同じくスコアアップに苦しんでいる受験生の方もいると思うので、そういう方に少しでも参考になれば と思い何回かシリーズで書いてみたいと思います。(実際私自身も袋小路に突き当たった時は、MBA留学ブログを数多くクロールしてヒントを探していました。)

TOEFL結果サマリー
62点⇒102点(出願時点)
初受験スコア:2009年3月 62点(R:19, L:8, S:15, W:20)
出願時点スコア:2009年12月 102点(R:28, L:25, S:22, W:27)

初受験のスコアは久々に見たが、我ながら末恐ろしい結果だった。最終的な結果だけ見れば10ヶ月でTOEFLスコアが40点アップ(120点満点)とどこかの広告にも出てきそうな伸び率だ。もっとも、初受験はまったくどんな試験だかよくわからないままテストに臨んだのであまり参考にはならないかもしれない。その後、少し勉強した後で受けた第2回目の点数は74点(2009年5月)だった。
参考までにTOEICの点数は受験開始前が860点、開始後4ヶ月(7月)で945点でした。



TOEFLスコアのMBA受験に与える影響
やはりトップスクールと呼ばれる学校はTOEFL iBTで100点は必須、実際は105点は欲しいところです。これはカウンセラーからも繰り返し聞いた話ですが、それなりに時間をかけないと純ドメな日本人には結構高いハードルです。私自身は上記の通り、ハードルを越えられずそのまま倒して走り抜けてクリアしましたが、やはりターゲットは105点とおいて勉強されるのがよいと思います。それ以上必要なのは109点を要件としているHarvardとOxfordくらいです。

受験回数
全19回受験しました。一回200ドルなのでなるべくこんなに無駄撃ちするのは本来は愚の骨頂ですが、現実問題としてはSpeakingを 中心に受験回毎のスコア振れ幅が大きかったため、テスト勘を保ちスコアアップの確率をあげるべく受験し続けました。
ちなみに19回のうち5 回は2nd Round出願後にスコア差し替えを目論んで継続受験した分です。出願書類提出後もスコアがあがれば差し替えをお願いできる学校が多いので、少しでも合格 の確率を上げたい方はTOEFLを受け続けるのも一つの手です。(しんどいですけど・・・)

受験場所
どこで受験するかも重要です。一部の専門学校などでは設備が貧弱だったり、隣の人と近接していて受験に集中しきれないことがあります。東京近郊では茅場町や横浜などのPrometricのテストセンターが環境としてはベストでした。これらの会場はすぐ埋まってしまうので、見つけ次第すぐ予約してしまったほうがよいでしょう。私は3,4ヶ月先のスケジュールが出た時点ですべて予約するようにしていました。あと裏技(?)としては、一度他の会場で申し込みをした後、日程変更をする場合は何故か一杯のはずの上記のテストセンターが選べることがあります。ただし日程変更には60ドルかかるのでご注意を。

TOEFL vs IELTS
IELTSはイギリスの語学力試験です。TOEFLと同様にReading, Listening, Writing, Speakingの4セクションありますが、内容はAcademicばかりなTOEFLに比べ理解しやすい内容になっています。 ただし、人間が採点するため、TOEFLで使われるようなテンプレートをそのまま使うと"Memorize"という減点項目に引っかかるなど、一概にIETLSのほうが簡単とも言い切れないと思います。
最近のビジネススクールはTOEFLの代わりにIELTSのスコアを受け入れてくれる学校が増えてきています。実際に私が受験した学校の中ではUSスクールでも半数以上がIELTSでもアプライできました。(GMATの代わりにGREでもよい学校も増えてきています。)そこで、もしTOEFLでスコアが出ない場合にはIELTSでスコアを確保するのも一つの戦略だと思います。
ただし、私はTOEFL100点をとった時のIELTSのバンドは7.0で換算するとほぼ同等スコアでしたので、受験上はあまり甲斐がありませんでした。ご参考までに。

浜名湖一周サイクリング

浜名湖ツーリング
5月5日は会社の自転車仲間と浜名湖一周サイクリング。
一周55kmだから距離も短めで久々のツーリングにはちょうどぴったりのコースだ。
道が湖畔沿いばかりではなく思った以上に起伏があって予想以上に大腿四頭筋が疲労したが、無事走りきることができた。風もある中平均時速25kmだったので、悪くないペースだ。
このメンバーでの渡英前のラストランは6月になった。これも今から楽しみだ。 



浜松祭り
前日の5月4日の夕方に浜松に入ったのだが、ちょうど浜松は町をあげてのお祭り中だった。(浜松祭り http://hamamatsu-daisuki.net/matsuri/ )。町の至る所で景気のいい掛け声をかけながら縦横無尽に町を練り歩いている。観光客もそれほど多くなく、浜松市民が浜松市民のためにやっているという雰囲気がなんとも言えず愛らしい。これならば、上京している浜松市民もGWには喜んで地元に帰ってくるだろう。















浜松グルメ
われわれはお祭りを尻目に浜松グルメを堪能。そう、浜松餃子、沢庵が入った浜松お好み焼き、そして浜名湖といえば鰻だ。汗をかいた後に地元の名物とビールを楽しむ、これほど至福の時間があるだろうか。
ただ、残念だったのは鰻。弁天島にある大正十年創業のつるやはGWにもかかわらず定休日。仕方なしにつるや同様老舗の浜松駅南口の八百徳で食べる。鰻は驚くほど柔らかく脂がのっていて美味なことこの上もない。ただ、すべて国産養殖鰻で浜名湖産以外も含まれているそうだ。

Language Conditional 2/2

Language Conditionalはどのように判定されるかというと、当然TOEFLの点やインタビューは大きく影響してくると思うが、それに加えて追加で行われる合格発表直前の電話インタビューも重要だと思われる。

この電話インタビューはアドミッション曰く「英語が母国語でない人の英語力チェック」だと言っていた。私の場合、合格発表日の数日前の18時過ぎに突然携帯電話に電話かかってきた。音声が悪くて聞き取りづらかったため携帯で話すのは危険だと思い、急ぎ会社の会議室を押さえてそこの固定電話に時間を置いて電話してもらった。やはり固定電話の音質はとてもクリアだった。もし電話インタビューをこれから受ける方は、固定電話を強くお勧めします。iPhoneでイヤホンで聴いてもやっぱり聞きづらかったです。

内容はというと、インタビューは簡単な情報交換の後、英語チェックのために週末何やってるのか教えて、というものです。他の方もブログで書かれていますが、おそらくこの直前の電話インタビューの時点で合格は決まっているのだと思われます。もし同じシチュエーションで電話がかかってきたら自信を持ってください。