素直ではないイギリス英語

イギリス英語は直截的ではない点、良くも悪くも紳士的である。

ずいぶん前になるが、MBAの本コースに先立って行われていたBusiness Englishコースで「What the British Really Means」というものを習ったので、忘れないうちにアップしておこうと思う。
見ていただければわかるが、アメリカ人と違ってイギリス人は思っていることをその通りに言わないことが多々あるのだ。


イギリス英語での頻出語とその本当の意味
  1. I hear what you say (あなたの言うことを聞いていますよ)
    本当の意味→ I don't care about what you are saying (あなたが何を言おうと私は気にしない)
  2. With the greatest respect (最大限の敬意を持って)
    本当の意味→ I think you are a fool (お前は馬鹿だ)
  3. Not bad (悪くない)
    本当の意味→ Good / Very good (よい/すごくよい)
  4. Quite good (非常によい)
    本当の意味→ A bit disappointing (あまりよくない)
  5. It would be nice if... / Perhaps you would like to think about... (~したらいいのでは?)
    本当の意味→ You definitely should do / It is an order to do so (~しなさい)
  6. Oh, by the way / Incidentally (ちなみに)
    本当の意味→ This is the primary purpose for our discussion (当初の目的はこれだ)
  7. Very interesting (非常に面白い)
    本当の意味→ I don't like your idea (好きではない)
  8. Could we consider the options (別の選択肢を考えよう)
    本当の意味→ I disagree with you (反対だ)
  9. I'll bear that in mind (心に留めておきます)
    本当の意味→ I will do nothing about it (何もするつもりはない)
  10. I'm sure it is my fault (確かに私の責任です)
    本当の意味→ It's not my fault / It's your fault (私の責任ではない/あなたの責任だ)
  11. That is an original point of view / That is a brave option to consider 
    本当の意味→ You must be crazy (あなたはどうかしている)
  12. Not entirely helpful (まったく役に立たないわけではない)
    本当の意味→ completely useless (まったく意味がない)
イギリスに来る前は quiteはveryと同じ意味だと思っていたが、当地ではまったく反対の意味で使われてたりするし、Not badが普通にほめ言葉で使われたりもしている。LBSはイギリス人が1割しかいないので、これらが学校内でそのまま流通しているかと言うとそんなことは全くないし、むしろアメリカ英語の方が主流だったりする。でも、イギリス紳士の流儀を知るのもそんなに悪いものでもない。

LBSの拡大路線

LBSがMBAコースの規模を拡張するらしい。

少し前になるが、期末に行われたStream Meetingに参加した際に学校からMBAコースの拡張計画についてちらっと話がなされた。我々の卒業後の話であること、当日のメインテーマと関係なかったことから本件については一切質問がでなかったが、興味がある人もいると思うので書いてみたいと思う。(ただし、他の作業をしながら片耳で聞いていて間違って理解している部分があるかもしれないので、本当に知りたい方は別ソースをあたってみてほしい。)

現在MBAコースは1つのStreamが80名で、計5Streamあることから、1学年400名ほどの規模である。LBSはHarvardやWhartonなどのUSマンモス校と比べればずっと小さい中堅規模のスクールであるが、ここ数年で4Streamが5Streamになり、職務経験不要のMiM(Master in Management)コースを新設するなど拡大基調にあった。ただし、もうすでにCapacity限界のところまで来ていて、LBSにいるとわかるが、教室繰り等はかなり苦しい感じになっている。ただ、校舎を増やそうにも狭いLBSの敷地ではキャパシティの拡大など到底できないことだと思っていた。

しかし、学校側は今回Stream数を6に増やす計画のようだが、それにあたって強引な方法で校舎を増設するようだ。それは現在SainsburyとProwdenという二つの校舎の間にある中庭(Quad)を潰して校舎を建てるというものだ。天気のいい日は学生たちがサンドイッチ片手に話をする場になっているので、それがなくなるというのは非常に残念である。

とはいえLBSの上げ潮路線はビジネス上は当然のことなので止むを得ないというべきか。
今後も続報があればアップしていきたいと思う。

潰れるかもしれないこじんまりとした中庭

LBSの短縮オプションについて

ブログ読者の方からLBSの短縮オプションについて質問を受けたので、このオプションについて書いてみたいと思う。

LBSの15ヶ月/18ヶ月卒業オプションについて
ロンドンビジネススクールは本来は21ヶ月のプログラムだが、15ヶ月ないし18ヶ月で卒業するオプションが存在する。これはElectiveを前倒しで受講するほか、Block Weekで単位数を稼ぐことで前倒しで卒業単位を履修し卒業するというものだ。

Block Week?と思われた方も多いと思うが、これはLBS独自の授業形態になる。通常であれば3ヶ月のTermの間に10回程度講義がある形式なのだが、LBSではこれに加えて土日を併用した不定期開催のModularという形式と、休み期間に1週間で10回分の授業をまとめて履修するBlock Weekという形式がある。これを活用することで、単位を早いタイミングで揃えることが可能になるのだ。

短縮オプションを取る人は多いのか?
この制度を使って早く卒業することを考えている方もいると思うが、結論から言うと可能ですがあまりお勧めしない。実際に短縮して卒業する人の割合はあまり高くないし、日本人では聞いたことがない。短縮卒業が少ない理由は三つあるように思う。
  1. インターンをしてすぐ働き始めるというのは難しいという就職面での理由。インターンが終わってからオファーがでるまでには時間がかかる場合が多いし(7月にインターンをして12月に具体的なオファーがでた企業もある)、希望企業からオファーがでなかった場合引き続き就職活動をしなければいけないためだ。一般にインターンした後企業がオファーを出す割合は30-50%程度だと言われているので、インターン即フルタイムといかないのが現状のようだ(日本はもっと甘いようだが)。
  2. 取りたい授業がとれないという勉学面での理由。LBS1年目はCoreと呼ばれる必修授業の割合が多く、取りたい授業を取るElective2年目のほうが遥かに充実している。従って、短縮しようとすると必ずしも取りたい授業以外も履修して単位数を稼ぐ必要が出てくる可能性がある。これでは高い学費を払ってきた意味がない思う人がいても不思議ではない。 
  3. 周囲も大体21ヶ月スケジュールで動いているので、周りの人と速度感が合わずキャンパスライフを十分に楽しめなくなってしまうという心理的な理由。ビジネススクールはネットワーキングが大きな目的のひとつなので、それが十分にできないのは勿体ない。
インターンができることと2年間というモラトリアムを得られることが2年制のMBAのいいところだと思います。もし最初から短縮でいきたいということであれば、1年制のスクールにいかれるほうが満足度が高い気がします。

せかせかするのはLBSの流儀ではないかも・・・

期末テスト終了、そしてモロッコへ

今日でようやくAutumn Termの期末テストが終了して、晴れてバケーションに。

LBSのテストの詳細についてはまた別の機会に譲りたいが、基本的には日程的に分散されているのであまり大変ではない。が、しかし残念ながら人間の性ですぐやるべきことから順にやっていくと、いつの間にか手が回っていないテストの日が近づいてくるということの連続だった。
私は勉強の夜更かしは根気が続かないので、高校時代から学校の試験は前夜にまとめて早朝に起きて詰め込むというのが典型的なパターンなのだが、今回もご他聞にもれず当日は朝4時半とかからやる(やらざるを得ない)羽目になった。もう少し事前にやればいいのだろうが、Japan Tripの準備等もあって結局おなじみのやり方に落ち着く。もっとも昔みたいに気合を入れて3時起きとかにする必要がないだけ楽なものだ。

さて、最後のFinancial Accountingのテストが終わって、いよいよ明日からはモロッコ行きだ。
以前スペイン旅行のついでにフェリーで上陸して5日間ぐらい過ごしたことはあるが、今回は2週間。アトラス山脈を越えて悠久のサハラ砂漠にいく余裕も十分ある。砂漠やラクダは中国のタクマラカン砂漠やインドのタール砂漠で経験したことがあるが、今回はサハラ。きっと何か違うものがあるはずだと非常に楽しみにしている。また戻ってきたらモロッコ旅行の話も載せてみたい。

LBSの多様性の限界

LBSが誇るダイバーシティの限界を感じる今日この頃だ。

以前書いたとおりロンドンビジネススクールはダイバーシティーがひとつの大きなキーワードである。確かにインターナショナル比率(母国以外の学生の比率)は9割で、最大勢力のアメリカ人だって2割くらいだ。たとえば同じスタディグループの国籍を見ても日本、アメリカ、イギリス、タイ、フランス、ロシアといった感じだ。クラスに飛び交うアクセントもかなり多種多様だし、授業中の発言もお国柄を反映していて面白い。講師陣も今のところポルトガル人、ギリシア人や中国人などバラエティに富んでいてイギリス人はお目にかかったことがない。この国籍という観点だけ見れば周囲の大多数がアメリカ人のUSスクールとは明らかに差があるといえる。

しかし、一見多様性に富む彼らの教育のバックグランドを見ると結構似通っているのだ。たとえばアジア人でも高等教育はUS、英国、豪州、カナダなどアングロサクソンの国の大学で受けている人が大半だったりする。したがって、彼らの根底にある考え方や価値観はアジア人のそれではなく、結構アングロサクソン的だったりするのだ。たとえば韓国人の同級生は10人いるが、一人を除いてみんな海外に在住または留学をしていた人だ。自国で生まれて自国の学校に学んで自国で働いていた、いわゆるドメスティックな人間が過半な国はあまりない。知っている限りでは日本と中国ぐらいだろうか。

よく言えばエリートが集まっている、と言えるのだろうが、下手にダイバーシティという点に期待を抱いていたためにがっかりしてしまったのだろう。この点USのスクールはまた別のダイバーシティがあったりするのだろうか。

ビール好きは万国共通
若干ネガティブに書いてしまったが、それでもLBSの出身国の多様性は代えがたい魅力であることには変わりない。ダイバーシティの限界を知った上で最大限活用していきたい。

Japan Tripサインアップ開始

12月1日にJapan Tripのサインアップが始まった。

公式ホームページ( http://lbs-japan.jimdo.com/ )からサインアップができるようになっている。
このページは同期のY氏が作成してくれているのだが、これだけ立派なホームページがあるということ自体が申し込みをしようとしている人に安心感を与えてくれるのだから、このサイトは非常に重要なマーケティングツールであるといって過言ではない。

さて三日間でのサインアップ件数は47件だ。昨年も初三日では二十数件のサインアップだったから、今年は非常に好調な出だしだと言えるだろう。これもそれもプロモーションでみんながいい仕事をした結果であることに他ならない。フライヤーを20デザイン作ってくれたI氏も本当にお疲れ様でした。

サインアップの締め切りは2月5日と2ヶ月先だからまだ最終の数を推測するのは難しいのだが、願わくば過去最大だった昨年の77名を越えることができればと思う。そのためにも今一度どこかで再度念押しのプロモーションが必要かもしれない。
いずれにしろ競争が激しい中、最終的に何人集まるか非常に楽しみである。

バーバラ・ミントの特別講義

伝説のコンサルタントともいうべきBarbara MintoがLBSにやってきた。

彼女の名前は経営書の大ベスト&ロングセラー「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」でご存知の方が多いと思う。ご他聞に漏れず私もその口だ。あちらこちらでお勧めの本として挙げられることも多いので私も過去に一度買って読んだものだ。ただロンドンに移住するに当たって売ってしまったくらいなので、あまり思い入れがあったわけではない。とはいえ、せっかくLBSにくるのであれば是非人となりを見てみたいと思って参加してみた。

講義自体は非常にシンプルなメッセージで、彼女の「ミントピラミッド」ーレポートのメッセージは必ず一つでなければならないというものだった。言いたいことが複数ある場合は、それを包括する一つのメッセージが必ずあるはずであり、複数のポイントがある場合は議論が十分ではないということだ。コンサルタントをやっている人にとっては当たり前のことかもしれないが、それをマッキンゼーの時の経験から帰納的に導き出したバーバラの言葉は非常に説得力があった。

バーバラの生授業
残念だったのはさすがのバーバラも年齢には勝てなかったこと。HBSを卒業した年を考えると75歳くらいになるだろうか、途中途中で言うべきことを忘れてしまって「ここでは何を言うべきだったかしら」と呟く姿は様になっているとはいえなかった。それでも自身で語る彼女のライフストーリーは非常に面白いものがあった。ハーバードビジネススクールで女性が入学を許可されて2年目の年に入学、900人中女子が8人のみという環境を潜り抜け、マッキンゼーでコンサルタントになったという経歴は彼女自身の誇りであることが伝わってきた。

そして一番驚いたのは講義後に彼女がLinkedInに登録しているという事実を知ったとき。講義でPowerPointを使いこなしている事実にも感心したが、Social Networkまで手を拡げているとはさすがただのお婆ちゃんではない。

LBSの奨学金


LBSから奨学金をもらった学生のミーティングがあった。

以前も書いたが、MBA留学をするにあたって一つの大きな心理的な壁が資金である。実際はお金はいざとなればどうにでも調達できるだろうし、最悪学校からも借りれるのだから越えられない壁ではない。とはいえ、借金は少なければ少ないほうがいいのだから、その点非常に助けになるのは奨学金である。以前も書いたが奨学金は①受験前に申し込む奨学金(フルブライトやロータリー)と②受験後に申し込む学校の奨学金がある。私がもらっているのは②の学校から支給されるタイプの奨学金だ。LBSの②の奨学金は下記サイトに記載がある。
http://www.london.edu/programmes/mba/scholarships.html

さて、奨学金をもらった学生のミーティングだが、中身は今後の奨学生パーティーの告知と奨学金拠出者へ感謝状の用意についてのブリーフィングだった。ランチつきと書いてあったが、ランチはミーティング中には間に合わず、ミーティング後に用意されていたのは相変わらずのご愛嬌だ。

それにしても驚いたのは奨学金をもらっている人の数だ。最大の教室の大半が埋まっていたことからして70~80人程度は奨学金をもらっていると思われる。これはMBAだけではなくMiMなど他のコースも含まれているのだが、うちのストリームからも9人参加していたので、単純計算で大体1割強の学生はLBSから奨学金をもらっている計算になるだろうか。これ以外にもLBS以外の団体からの奨学生も一定いるはずなので全体で2割くらいは奨学生なのかもしれない。それだけかと思われる人もいると思うが、MBAは投資で来ている(つまり卒業後回収できる)人が大半だし、MBAの高額な学費を考えるとこの奨学金需給率は非常に高いと感じた。



顔ぶれを見ると非常に賢く目立っている同級生もいれば、(自分も含め)クラスでそれほど目立たない同級生もいるし、国籍も非常にバラバラで特定の層が受給しているというわけでもなさそうだ。ちょうど先般もLBSの奨学金についてこのブログを通じて問い合わせしてくださったアプリカントの方がいらっしゃったが、とにかく応募してみるべき、というのが奨学金についてのアドバイスになるだろうか。

奨学生が一同に会す

ロンドンの異常気象

ロンドンの気候がおかしい。

どうも予期していたよりもロンドンがずっと寒いので肌感覚がおかしくなったのかと思っていたら、おかしくなっていたのはロンドンの気候のほうらしい。なにせ11月末なのに雪は降るし氷点下の日が続いたりするのだ。
雪が降った日はさすがに変だと思ってWaitroseの店員に聞いてみたら、普段雪は1~2月にしか降らないとのことだった。気温も通常であれば5-6度くらいが普通らしい。これは自分で確認したわけではないが、聞くところによるとどうも七十数年ぶりの記録的な寒波らしい。スコットランドはとんでもない豪雪でHighwayは閉鎖、イングランドでも場所によってマイナス8度になって鉄道が止まったりと一部は大混乱のようだ。
私も決して強いほうではないが、妻は寒さに滅法弱いのでこのまま本格的な冬に突入されると堪らない。この気候はロンドンに来て一番の誤算といえるかもしれない。

LBSの庭も雪化粧

図書館の前

家の目の前のCorum's Fieldもこのとおり

Japan Tripプロモーション

Japan Tripのプロモーションが山場を迎えた。

昨年のJapan Tripはほとんどコンペティターがいなかったので春休みの学生トリップを独占できたのだが、今年はブラジル、中国、セイリング、シリコンバレーと競合が沢山いるのだ。そのため、①他より早く動く、②他よりクオリティが高いプロモーションを行うの二点に非常に力を入れた。

そしてその成果というべきストリームごとのプレゼンテーションが今週行った。内容としては授業終了後に5分間もらって、ちらしを配るともに以下のムービーを流しスライド2枚で概要を説明するというものだ。プレゼンのインパクトをあげるべく下記のような工夫もしてみた。
・ムービーは終わったと見せかけて、落ちが別にある二段構成(不朽の名作ゲームMetal Gear SolidのPromoビデオを参考に作成)
・プレゼンは事前にストリームごとに告知をし期待感を高めておく
・ちらしは20デザイン作成しばらまくことで、みんなのAwarenessをあげる
・他ストリームのプレゼンにも可能な限り参加し日本人のプレゼンスをあげる

MBA5ストリーム、MiF2ストリーム、JEMBA1ストリームの合計8回プレゼンを行ったが、予想以上の反響を得ることができ、とりあえずプロモーションの責任者としては肩の荷が下りてほっとしたというのが正直なところだ。
あとは12月1日のサインアップ開始を待つばかりだ。たくさん参加者が集まりますように。



妻のBirthday@Farrington

今日は妻の誕生日、ということで久しぶりにレストランに出かけてみた。

ロンドンに来てからというもの、学生という身分もあってあまりいい雰囲気のレストランには行く機会がない。というわけでロンドンではパブばかり覚えて素敵なレストランというもののリストはあまり持っていない。とはいえ、妻の誕生日ばかりは特別。ストリームメートのロンドン育ちのイギリス人トリスタンにお勧めを乞うて選んだのが、今回のSmith of Smithfieldというお店だ。

普段使っているKing's Crossから一駅のFarringtonという駅から歩いて5分にこのお店はある。Farrington周辺は、日本でいうところのシャッター街のようになっていてお世辞にも雰囲気がいい街ではなかったが、このお店は周囲より一段と明るく目立っていた。

さすがOxford→投資銀行→PR会社(BPの石油漏れ事件担当)→LBSフルスカラーと文句のつけようのない経歴の彼のお勧めだけあって(?)、味のほうも(ロンドンにしては)非常にレベルが高い。ここはフロアごとに価格帯が異なるのだが、最上階でなければかなりリーズナブルに楽しめる。近くにある精肉市場の Smithfieldの名前を関しているだけあって肉料理全般が充実しているのだが、それだけではなく(ロンドンにしては)クオリティの高いサービスも見逃せない。
妻も非常に満足してくれたようなので、選んだ甲斐があったというものだ。ロンドンにいる間にまたぜひ食べに来たい。

Smith of Smithfield

ワインもパンも美味




大人気で席も遅くまで埋まっている

チョコタルトは絶品

カフェイン中毒

どうもロンドンに来てからカフェイン中毒になってしまったようだ。

ここ最近学校に行くと毎日1-2杯カプチーノを飲むのが常になってしまった。学校で買えば普通サイズで1.3ポンド(170円程度)、ラージサイズで1.5ポンド(195円程度)と市中のスタバなどに比べればずっと安いのだが、毎日となると(私は吸わないが)タバコと一緒で結構なコストになる。それをわかっていて何故やめられないか。理由を考えてみた。

①そもそもカプチーノが好き
②つまらない授業はすぐ眠くなる→しかし最前列に座っているため寝られない→コーヒーを飲んで目を覚ます
③寒い中すぐ手に入る温かい飲み物がコーヒーか紅茶くらいしかない→紅茶はティーバッグなのでお金払って買うのが馬鹿らしい→コーヒーしか選択肢がない
④コーヒーを授業のブレイク中に買いにいくのがクラスメートとのコミュニケーション時間

ざっとこんなところだろうか。言い訳はやはりいくらでも言えるものだ。とはいえ、暫くは手放せそうにない。せめてできるのはロイヤリティーカードはしっかり活用して出費を抑えることくらいだ。

ロイヤリティカードの数々

まさかの入院1/2


先週ロンドンで3日間ほど入院することになった。あまりロンドンで入院した経験のあるMBA生もいないと思うので簡単に顛末を書きたいと思う。



10月下旬のボストンキャリアフォーラムに参加して以降、忙しい日が続いていたのだが、11月半ばより熱が出て変な咳をするようになってしまった。最初は単なる風邪だと思ったのだが、熱が引いても咳が止まらずこれは変だということで病院にいったのが始まりだった。
最初にいったのはCityにある日本人医師のいるGreen Medical Centerだったのだが、ここで気胸だと診断されたのだ。気胸は簡単に言えば肺に穴があいて肺が肺の入れ物である胸腔内でしぼんでしまい酸素を正常に血液に取り込めないというものだ。原因はわからないが、外部からの衝撃等でなることが多いそうだ(だからやせている男の人に多い)。ただここは診療所で対応できないということで紹介状を持ってNHSのA&E Centreという休日・急患窓口の門を叩いた。

英国の医療制度のNHSはNational Healthcare Serviceの略で、無料なのはいいのだがろくに見てくれないとか、予約が取れないだとかとかく悪い評判が多いシステムでもある。私もどれだけ待たされるのだろうかとか、そもそも見てももらえなかったらどうしようとか思ったが、紹介状を持っていたことがよかったのか比較的優先的に診てもらうことができた。そこであっさりとこのA&E CentreがあるUCL Hospitalへの入院が決まった。ここは名前(University College London)でわかる通り、日本で言うところの大学病院だから、医療内容も信用できるし個人的には非常にありがたかった。おまけに5-6年前にできたとのことで、非常に綺麗で設備も文句のつけようがない。周りの患者もここに入院させてもらうのはかなり大変だといっていたので、私は非常にラッキーだったと言えるだろう

症状はというと軽度で血液中の酸素量も96%とまったく正常だったので、胸腔内の空気を大きな注射器で体の外に出して少ししぼんだ肺を拡げるというものだった。とはいえ、実際に抜き始めたら空気が2リットルも抜けたのには驚いた。レントゲンで見たら縮小しているのは20%分くらいだと医者もいっていたのだが、これではかなりの容量だ。私の身長と年齢の平均的な容量は4.5リットルくらいのはずだから、なんだかおかしい。処置をする若い先生の横に立っていた年配の先生もYou must be jokingと言い出したくらいだ。よっぽど私の肺の容量が大きいのか、それとも胸腔内に溜まっていた空気が意外と多かったのか。

結局入院二日目にこの処置をしてレントゲンで確認して翌日に退院ということになった。手術をしたわけでもないので、ほとんどベッドで寝て過ごしただけなので、3日間も非常に長い時間となった。ただ個人的に痛かったのはスキューバダイビングを以後禁止されてしまったことだ。リゾートダイバーではあるものの、ひとつの趣味が消えてなくなってしまったのは寂しい限りだ。

そして驚くなかれ、今回の一連の入院は一切無料とのことだった。プライベートの病院だったら一泊数万円~十数万円するそうなので、無料(※)のNHSとの格差は非常に大きい。 このサービスを留学生にも適応してくれるイギリスの懐の深さに感じ入った三日ともなった。

(※未確認ですがたぶん手術は有料だったと思います、念のため・・・)
UCL Hospital

ロンドンの秋

ロンドンの秋はかなり寒い。東京と最低平均気温ではそれほど大きな差がないのだが、実感としてはやはり東京より寒い気がする。

まず統計的な話をすると、12~4月は実は東京の最低気温の方が低い。11月もロンドンが数度低いだけだ。 ではロンドンが何故寒く感じるのか。

最高気温の差
まず最高気温は年間を通してロンドンの方が低い。夏は7度、冬も2~3度は低い。つまり夜は東京の方が寒かったりするのだが、昼が暖かい分東京の方が暖かく思うのだろう。

天気の差
東京の場合冬の寒い日は大体放射冷却を伴うことが多い。つまり寒いけど天気がいいことが多い。それに対してロンドンは特に冬は曇りがちではあるし、毎日数時間の雨がふることは珍しくない。つまり東京と比べて気分的に暖かい感じがしないのだ。

植生の差
これは非常に不思議なのだが、ロンドンは落葉樹ばかりが生えている。日本の植生を考えるとロンドンくらい高緯度であれば常緑針葉樹がたくさん生えていてもおかしくないのだが、実際はロンドンの公園を歩くと落葉している木が多数だ。これも景色を寒々しくしている要因のような気がする。

とはいえ、ここはロンドン。やることは山のようにあるし雪で動けなくなるわけでもないので、この季節も楽しめるように頑張りたい。
秋になるとどの公園も落ち葉がすごい




ケースコンペ、一次突破


先週末に出したAT Kearney Global Prize Competitionの一次選考に通過した。次は実際のインタビューセッションを経て提案資料作成になる。バンザイ、というのもつかの間、私はインタビューセッションの日はボストンキャリアフォーラムに参加するため、ロンドンにはいないのだ。チームメンバーの中にはあり得ない!って怒る人もいるかと思ったが、みんな快く私を送り出してくれた。ありがたいことに就活第一というのはみんな共通認識でもってくれているようだ。ただ、ロンドンに帰ったら分析と資料作成で忙殺・・・授業の準備ばかりやっているわけにはいかない。

我々のグループはいつもぎりぎりになるほうで、週末はあまり作業が進まず、結局大半の作業は締め切り前日になってしまった。とはいえ、さすがはみんなコンサルティング経験者だけあって、一度スイッチが入ると恐ろしく手が早い。私はインタビューセッションには参加できなかったので、定性的なデータで分析できるところを担当したのだが、これが見せ方を含め皆から好評で、不在なりに十分な貢献ができてよかった。

そして作業しながら痛感したのは、英語のWordingの難しさ。資料をつなぎ合わせてwordsmith(推敲)する時のみんなの肌理細やかさは、いくら彼らはネイティブだとは言え、本当に感心するばかりだった。このクオリティを見ている限り、日本人が英語環境で彼らと同じ土俵で競争するのはかなり大変なチャレンジであるように感じる。そういう意味で、ネイティブでないのにロンドンやアメリカで就職しようとしている2年生や同期はすごいなぁと改めて思った次第である。

大モニターがあると共同作業が楽

Japan Trip 2011のPresidentになる

LBSのJapan Interest Clubの一大イベントがJapan Tripだ。そのPresidentに同期のIさんと共になることになった。

他のMBAでもJapan Tripは人気コンテンツだと思うが、LBSでも非常にポピュラーで昨年は学年の20%、80人弱も参加したお化けイベントだ。人数で言えばStudent Tripの中で2番だが、一番はイギリスのすぐ側のポルトガルなので、学内でのインパクト言えばJapan Tripは一番大きいと言えるだろう。

正直なところ入学した時はJapan Tripにはほとんど興味が無かった。自分の母国に同期を連れて行くなんてほとんど観光ガイドじゃないかと思っていたくらいだ。しかし、LBSに来てみて考え方が180度変わった。多くの同級生と話す中で、日本に興味がある人が非常に多いことに気づいたのだ。しかし、彼らの興味の入り口は寿司などの日本食とアニメが中心で、日本についてよく知っている人というのは実はそれほど多くない。そこで、このJapan Tripという器を通じてぜひ彼らに日本という国を知ってほしいと思うようになったのだ。

英語力がイマイチなので多少躊躇する気持ちもなかったわけではないが、もともと高校も大学も学園祭の運営をやっていただけあってお祭り大好き、イベント上等ということもあって、やるならPresidentということで手を挙げることにしたのだ。そこでIさんとCo-Presidentをやることになった。

昨年はMiF(Master in Finance)からの参加者はなかったのだが、今年はMiFの同期でも非常にやる気の方が多いので、今年はMBA+EMBA+MiFで過去最大のJapan Tripにできたらと思う。

こうすれば受かるMBA2010への投稿

受験生の方は見たことがある方も多いかもしれませんが、「こうすれば受かるMBA」の2010年版に私の手稿が掲載された。
http://www.geocities.jp/kousurebaukaru2010_owner/

個人的にはほぼ一人で勉強していたので、受験生時代は情報源としてかなり参考にさせていただいたこともあり、今回寄稿させてもらった。少しでも参考になる点があれば幸いである。

Potluck Lunch


クラスでPotluckランチというものが開かれた。これは端的に言えばみんなで自分の国の料理を持ち寄って食べようと言うものだ。私はボストンに行く準備で日本食を自分でつくる余裕は無かったので、寿司を学校の売店で買ってもらっていった。フリーライダーを除けば、おそらく参加者で一番労力を 使っていなかったのは自分だろう。とはいえ傑作だったのは、マクドナルドを買ってきたアメリカ人だろう。チーズバーガーをご丁寧に8等分してみんなに配ってまわっていた。
地中海オリーブサラダから韓国の炒め物、ポルトガルチーズ&ブレッドなど食べたことない料理などがそろっていて非常に面白かった。そんな中でも一番よかったのが、サウジアラビアのコーヒーとデーツのお菓子の組み合わせだ。サウジアラビアにはなんとデーツは数百もの種類があるらしい。肌寒い中、温かいコーヒーとお菓子と言うのはなかなかうまいチョイスだったと思う。私も日本茶くらい持って行けばよかった。

みんな各国の料理を持ち寄る

学校の中庭で開催される
参考までにPotluckとは下記だそうだ。よくここからこのイベントを考えたものだ。うちのStreamのSocial Representativeも頑張ってるなぁ。
A potluck is either a hip hop group of American rappers, the fifteenth album by Elvis Presley of a ‘gathering of people where each person or group of people contributes a dish of food to be served among the group’. Unfortunately Elvis has left the building with the American rappers meaning we are going for the final option. That and the fact that everyone is getting sick of yoghurt and sandwiches from the Bite. 

LBSのコンペティション


LBSではとにかくコンペティションと名のつくものが沢山ある。
①プロフェッショナルフォーカスで②すでにアナウンスされていて③私が覚えているだけでもこれだけある。

AT Kearney Global Prize Competition (コンサルティング)
Management Innovation Contest (マネジメント)
IPO Challenge Competition (株式公開・ベンチャー投資)
Stock Pitch Competition (株式投資)
European Private Equity Competition (プライベートエクイティ)
Business Plan Competition (ベンチャー)
Good Idea Competition (ベンチャー)
International Herald Tribune Contest (マーケティング)
Global Social Venture Competition (ソーシャルアントレ)

LBSの大半の学生にとってAutumn TermはまだCV(レジュメ)をつくってネットワーキングをしている時期なので、①純粋に楽しそう未経験の業界を覗きたい③CVに書ける実績を作りたいといった理由で多くの人が熱中している。もしこういうコンペティションに興味があればLBSは数も多いし、日本人も参加しやすいし、とても楽しい学校だと思う。(LBSではチームを作れば必ず多国籍チームになるので、アメリカの学校に比べて日本人もずっと入り易いと思う。)

私のように日本でインターンを探そうという人にとっては、ボストンキャリアフォーラムがある秋学期が就活の山場なので、とても手を大きく広げる余裕はない。私もIPOなどは非常に興味があったのだが、結局手を挙げたのは今のところAT Kearney Global Prize CompetitionGood Idea Competitionの二つだ。

ちなみにGood Idea Competitionは参加はしたのだが、チームメンバー間の連絡ミスで時間通りに提出できず、我々のアイデアは却下されてしまった。我々のアイデアはAnyGuruというSocial Networkサービスだったのだが、残念ながら日の目を見ずに終わってしまった・・・特にSは企画書作成にとても気合をいれてやってくれたのに、こういう結果になってしまい本当に残念。次回からはこういうことがないように気をつけたい。

ロンドンの天気と期待値の関係

 今のところロンドンの天気に関しては思っていたよりもずっといいというのが感想だ。雨が降る日もままあるが、日本のように一日中降るということはほとんどなく、12時間待てば止むことが大半だ。これは私が80%LBSまで自転車で通勤していることからも分かる。バスやチューブ(地下鉄)で通う場合も、大半は学校外でイベントがあることが理由で、雨で諦めたことは数えるほどしかない。ちなみにこれまでも週末の予定が雨で潰れたこともほとんどない。
 
もちろん冬になると雨が増えるとみんな言っているのでこの限りではないのだろうが、今のところロンドンの気候には十分満足している。やはり期待値コントロールは非常に重要だ。

SainsburyとProwdenの間の中庭にて

ロンドンは安全か

ロンドンにきてから3ヶ月、ロンドンの治安は一概にいいとも悪いとも言えない、ということが分かってきた。

ロンドンが治安がいいと思う点
ロンドン中心部は基本的に身に危害が及ぶような犯罪はほとんどない。もちろん日本の感覚で夜道を歩いていいとは言えないとは思うが、それに類する話は全く聞いたことがないし(MI6のエージェントが自宅から死体で発見された、というのは大ニュースになってたが・・・)、実際に街を歩いても危険だと感じることはほとんどないと言える。

ロンドンの治安が悪いと思う点
ロンドンはいわゆる窃盗の類はスペインほどではないものの、それなりに多いと言えるかもしれない。実際に近くで見聞きした、あるいは体験したものだけでこれだけある。
1.私の自転車がチェーンを切られて盗まれる
2.私の妻のiPhoneFortnum&Masonでスリにあう
3.日本人の同期がパブで机の下においていたカバン(含むPC) を盗まれる
4.中国人の同期がカフェでカバン(含むPCiPhone)を盗まれる
5.日本人の同期夫婦がバンクカードのスキミングで10万円ほど不正に引き出される

ロンドンの治安に関しては、変に他の欧州都市より安全という思い込みがあったのは否めないかもしれない。その点では期待値コントロールに失敗したといえるだろう。
というわけで、ロンドンにいらっしゃる方はぜひ保険に入ることをおススメします。

簡単に切られたチェーン・・・

ケースコンペティション

LBSではとにかくコンペティションと名のつくものが溢れている。全体の概要はまた別の回に譲るが、とにかく授業そっちのけで熱中している人も多い。

そんな中、私はATカーニーのケースコンペティションに参加している。
http://www.atkearney.com/index.php/Careers/global-prize-competition.html
これは実際にATカーニーの顧客での事例を元にコンペにしたもので、単なるケースではなくインタビューセッションが含まれるというのが特徴である。もちろんインタビューは実際の顧客ではなく、顧客に扮したATカーニーのコンサルタントに対して行うので、シュミレーションというほうが正しいかもしれない。ただ、インタビュー対象者は3人いてそれぞれかなり異なる立場の人間なので、客観的な情報をとるにはいろいろ工夫がいる点では、非常に面白いといえる。
なお、LBS予選、ヨーロッパ予選、国際大会となっている。まずはLBS予選が今回の舞台となる。

今回のコンペへはストリームメイトのアメリカ人Laura、スウェーデン人Alexandra、シンガポール人Louiseの女性3人とのチームだ。みんな英語はネイティブレベルなので議論についていくのは苦労するが、こればかりはやむをえない。ただ、自分なりの分析や視点を適宜加えることで、発言量に比べると内容でのContributionは思ったよりもできたかなといったところか。
まず第一弾はインタビュー案を作成し提出するところで終了になる。この内容の出来でLBS内で15チームに絞られる。最終的な資料の作成は圧倒的にネイティブの方が早いので、私はチームのロゴをデザインしたりとちょっと違うところでの付加価値をつくることに集中する。
無事前日に資料は完成し、あとは一次選考の結果待ちだ。うまく通過しているといいのだが。

資料のチェックはネイティブにお任せ・・・

Sushi Partyの準備会

同期のMさんがCulnary Club(料理クラブ)で企画しているSushi Partyの準備会がMさんの家であったので顔を出してみた。

この日はATカーニーのコンペティションの準備であまり時間がなく、当初は参加しないつもりだった。しかし自分の寮のインターネットが止まってしまい家で作業ができなくなってしまったこともあって、すぐ側のMさんの家でインターネットを借りるがてら参加することにした(Mさん、すみません!)。

Mさんの企画しているSushi Partyは巻き寿司教室だ。巻き寿司は私も二度ほど友人の家に持って行ってかなり喜ばれた経験があったので、確実に受けるコンテンツと言えるだろう。結局7人ほど集まってみんなでアイデア出しがてら巻き寿司作りにトライする。メキシコやカリフォルニアなど世界各地の寿司を参考に、マンゴー入りの寿司など4,5種類のレシピを試してみた。マンゴーなんてと思った方も多いと思うが、意外に美味しかったりする。こういう既成概念にとらわれない料理と言うのも面白いものだ。(イタリア人のとってのタラコスパゲッティだと思えば、大して変でもない。)

Sushi Partyは11月末の開催になるようだ。盛大なイベントになることを期待したい。

相談しながら準備を進める
カラフルな寿司の数々、見せるのも料理のうち

Football World Cup

この日はLBSのFootball Club主催の国別対抗のトーナメントが行われた。本当はFootball Clubのメンバーでないと参加できないことになっているのだが、MiF(Master in Finance)のFさんが尽力してくれてメンバーではない日本人も参加できることになった。

国単位でチームができた国はチリとメキシコと日本だけで、その他はみんな地域ごとのチームになった。そして驚くことに人数は日本は11人と他を圧してNO.1だった。他国人から「日本ってそんなサッカー好きだったっけ?」と思われたこと間違いなしだ。この11人は全て今年入学したMBAとMiFなので、8割が参加したことになる。普段はそんなに日本人ばかりで群れていることは少ないLBS生だが、こういう時になるとみんな血がたぎるようだ。

初戦は南米大陸、二回戦は欧州大陸との対戦だったが、残念ながら2敗と結果は残せなかった。特に欧州との試合は先制点を決めていただけに負けたのは残念だったが、それでも日本のプレゼンスは十二分に出せたかなと思う。

台湾ユース代表のTさん、千葉選抜だったTさんのすばらしいプレーの足を引っ張ってばかりったのは残念だったが、その後のShepherd’s Bushでの飲みも含めて個人的には非常に楽しめた一日だった。(もっとも翌日の筋肉痛はかなりひどかったが・・・)次回こういうイベントがあったときは是非勝ちに行きたい。

ロンドン日本人学生交流会

ロンドンの日本人学生の交流会というものが初めて開かれた。
幸いにも会場は我が家から歩いてすぐのMarquisというPubだったのはありがたい。もっともこれは理由があって、私の住むRussell SquareはUCLの広大なキャンパスがありLSEからも近いからだと思われる。

なんだかんだいって40~50人くらいは集まったと思うが、その中身はかなり多彩だった。参加者はLBS、LSE、UCL、King's CollegeなどのUniversity of Londonに通っている方が多かったが、内容はMBAはもちろん国際関係、教育、哲学などかなり幅が広いものだった。
たとえば9/11のような破壊的な美を専門にしている哲学のドクターの方がいると思えば、BOPビジネスに思いを馳せるマスターの方もいて話していて非常に面白かった。普段LBSではビジネス・ビジネスした世界にいると、こういう機会は普段とは180度異なる刺激になるものだ。
今後月1回のペースで開かれるようなので、今後とも是非顔を出していきたい。

我が家のすぐそば、Marquis

ケンブリッジ探訪

ケンブリッジのMBAにいる友達Aさんと会いに行ってきた。

 ケンブリッジはロンドンのキングスクロス駅より50分ちょっとと非常に近い。街自体はこじんまりとしているが、さすがは歴史ある学問の街だけあって街は学生で溢れ、非常にアカデミックな雰囲気がただよっている。日曜日だったのであまりカレッジの中には入ることができなかったのは残念だったが、それでも十分楽しむことができた。近くのケム川ではパンティング(舟)遊びをする人が多くいて、非常に牧歌的である。

高名なKing's College

嘆きの橋の下でパンティング遊び
Aさんは奥様とお子様連れで来てくれたので、早速ランチにいくことに。場所はEAGLEというケンブリッジでは老舗のパブ。Aさんが連れて行ってくれたのだが、なんとここはワトソンとクリックがDNAの構造について着想した場所だということだ。さすがはノーベル賞を輩出するケンブリッジのお膝元だけはある。
DNA発見の現場
そして最後は折角なのでAさんの通う、ケンブリッジのジャッジビジネススクールも案内してもらった。比較的新しいビジネススクールなこともあって非常に綺麗な建物だった。内部の吹き抜けは非常に天井が高く開放的で、LBSとは大きな違いだ。ただ、実際にはここの建物だけでは足りず、一部他のカレッジでも授業が行われているらしい。
どこかスペイン風のJudge Business School
非常にモダンな内装

ビジネススクールのビジネスモデル

誤解を恐れずに言うならばビジネススクールはれっきとしたビジネスだ。

ビジネススクールは学校の形式はとっているが、学問を教える場所というよりは学びの場を提供していると言うほうが正しいだろう。ただ、その学びの場をこのMBAという巨大な装置で動かすには非常にお金がかかる。バックデータがあるわけではないが、通常のMBAはビジネススクールにとってはコストセンターだとよく言われる。そんな馬鹿なと思われる方も多いかもしれないが、入ってみると驚くほど手厚いキャリアサービスや潤沢な人的リソースを見ればあながち外れていないかもしれない。LBSで言えば2年間で49,000ポンド(640万円)の学費ではそれほど儲からないということになる。

では、どこで儲けるのか?その答えはThe Economistの最後のClassified広告を見るとよく分かる。そう、彼らはExecutive向けのプログラムで稼いでいるのだ。LBSでいえば、Executive MBA (EMBA)は1年間週二日、金土のみの授業で53,000ポンド(700万円)。授業単価にすれば4~5倍くらい違ってくるだろうか。これを知ると、MBAは金曜日にはあまり授業がないのも頷ける話だ。
ただ、Executiveで学生を集めるにはビジネススクール自体のネームバリューが重要なので、MBAで世間的なレピュテーション(たとえばランキング)を稼ぐことにも注力しているのだ。

ちなみに下記の広告は左頁はHarvardとWharton、右はLBS&Columbia、Georgetown&ESADEのジョイントプログラムが掲載されている。LBS&Columbiaの広告に日本の国旗もあしらわれているところを見ると、日本人もかなり参加しているのだろう。果たして5年後にも日本のプレゼンスは保たれているだろうか。個人的には懐疑的ではある。
ビッグネームがずらり

毎週木曜はただ酒=Sundowners!

LBSで多くの人が参加するイベントと言えばSundownersがあげられる。

Sundownersは毎週木曜に開催される学校主催の飲み会で、毎回スポンサーがつくところが特徴だ。スポンサー=ビールが無料で飲めるとあって多くの人でごった返す。今日は本当はコンサルティング会社主催のケースのクラックセッションがあるはずだったのだが、急遽中止になったのもあって、半ばから参加してみた。
今日はLBSのNash Loungeで行われたので、特に参加者が多かったか。Loungeは立錐の余地なしといった感じで、庭にも多くの人が出て飲んでいる。 今日はUCLAから交換留学に来ている人たちと話に花が咲いて面白かった。交換留学はとりたい授業が学校によってはなかなか取れないこともあるそうだが、LBSに関してはそういうことは余りないようだ。

ちなみに、このイベントに数多く出ていると、そのうちビールのサーバーにリクルートされるそうだ・・・
サーバーもLBSの学生
暗いが庭も人で埋め尽くされる

日本刀を巡る英国税関との戦い

居合に使う刀がようやく手元に届いた。

せっかく日本ではじめた居合なのでロンドンにきても続けようと思ったまではよかったのだが、刀に関しては大失敗をした。居合刀といっても私のは模造刀なのだが、修理に出していた日本の刀問屋から直接ロンドンに送ってもらったら、見事に税関に差し押さえられてしまったのだ。

税関とやり取りをしている中で、イギリスのマーシャルアーツクラブに所属し刀はそこで使うということが証明されれば返してくれるということだったので適当なクラブを探して書類の発行をお願いして提出したら、今度はスポーツ保険に入っている証明を出せ、そして出し終わると今度は修理に出した証明を出せ、学生なんだったら学生の証明を出せ・・・・
そういうことなら何故最初から必要書類をみんないってくれないかなぁと呆れてモノも言えなかったが、あまりしっかりとした定義もされていないのだろう(入国審査もそうだが、イギリスでは異なる担当者間で均質のサービスが提供されているとは言えない) 。我慢しながら丁重に対応を続けていたら、ようやく返してくれることになった。

そして今日ようやく2ヶ月ぶりに戻ってきた。お帰りなさい。
秋学期は忙しすぎて道場に通う余裕はあまりなさそうだが、LBSの卒業生もいたりするので落ち着いたらまた是非稽古に行きたい。

Welcome Back!

魅惑のバッキンガム宮殿

 ちょっと前になるが、バッキンガム宮殿にいってきた。
バッキンガム宮殿は普段はエリザベス女王の居宅なのだが、この夏は公開されているということで、妻の友達がロンドンに遊びに来たのをいい機会に覗きに行ってきた。
チケットは17ポンドとかなり高めだが、どうもこれは女王の居宅の一つウィンザー城の修復費用に当てられるらしい。オーディオガイドが無料で貸し出してくれたので理解を非常に助けてくれた。

バッキンガム宮殿はもともと貴族(バッキンガム公)の邸宅だったのをジョージ4世が居宅にすべくジョンナッシュ(といっても数学者ではなくて建築家)に命じてレンガ造りで建て替えたのが現在の宮殿の原型だそうだ。正式に国王の住む宮殿となったのはビクトリア女王の時代からだ。

内部の写真撮影は一切禁止なのが非常に残念だが、とにかく内部は巨大にして壮麗だった。Blue Room、Green Room、White Roomなどと部屋の名前は非常に素っ気無いが、それぞれの部屋のテーマにあった装飾は見事というしかない。外観や庭園はフランスのベルサイユ宮殿に譲るだろうが、内部の豪華さはバッキンガム宮殿を凌駕しているように感じた。もちろん、これは過去の宮殿か年代も新しく現在も使われている宮殿かという差だとも言えるだろう。

 
庭園側から見たバッキンガム宮殿




メインストリートThe Mall側から見たバッキンガム宮殿
お土産も本格的

Richmond Park

最近の週末は天気がよい。そういうわけで今度はロンドンの南西のリッチモンドパークまで自転車で出かけてみた。

ここは今年からLBSのMiF(Master in Finance)とパートタイムMBAを組み合わせたMiFPTのEさんから教えてもらったのだが、なんと巨大なことか。ロンドン旧市街、つまりイーストエンド(ロンドンブリッジの辺り)からウェストエンド(オックスフォードサーカスの辺り)と同じくらいの大きさがある。隣接しているウィンブルドンパークとあわせると、ロンドン中心にある巨大なハイドパークとリージェントパークをあわせた大きさの3-4倍くらいはあるだろうか。

ロンドン南西側はまったく言ったことがなかったが、Sloan Squareの辺りからKing's Wayという道をまっすぐいってテムズ川を渡りPutneyの繁華街を通り過ぎると巨大な公園が顔を現した。見渡すと多くのサイクリストたちがいて、マウンテンバイクはトレイルを、ロードバイクはターマックを集団で疾走している。
早速公園を一周する道に入ると公園にも関わらずいきなり小さな峠が連続で現れて、これは結構しんどかった。何せこの公園まで私がずっとリードしていて、空気抵抗は全て私が被っていたのだ。冗談ではなく久しぶりに足が攣るかと思った。とはいえ、道が落ち着けばそこはロードバイクの世界、信号やさえぎるものがない中を時速30-40kmで疾走するのは本当に気持ちがいい。こんな公園が近くにあったら毎週ここでトレーニングするのになぁ。。。

ちなみにこの公園は野生の鹿の大群がいたりするのだが、探すならぜひ自転車か車で。あまりに広いので歩いて探したら日が暮れてしまう。


信じられないほどの快晴
時速35kmで公園を駆け抜ける
再びシンガポール陸軍氏と

GLDP: Speed Reading Hacks!

GLDPというコースの中にオプションでSpeed Readingというクラスがあったので出てみた。

GLDPとは
GLDPはGlobal Leadership Development Programmeの略で、学校側の説明によればLBSのMBA卒業生のマーケッタビリティを向上させるためのプログラムだそうだ。実際にはリーダーシップを支えるライティングやスピーキングなどのコミュニケーション力の向上を主眼にしている。

必修コースは1.Best Practice Presentation & Communicationsと2.Writing with Impactの二本立てだ。が、ここではこれらについては触れない。(1については、同期のTさんのブログ参照 http://ttlbs.blog129.fc2.com/blog-entry-54.html )
また、必修と別にオプションでAccent&Voice Coaching、Dealing with Stress、Managing Meeting、Successful Negotiation、Mind Mapping&Memoryなど面白そうな15コースを自由に(最低2日分)とることができる。

Speed Readingコース受講の目的
今回はそのオプションのコースでSpeed Readingのコースを受講してきた。目的は容易に想像がつくと思うが、日々の膨大なリーディングアサインメントを少しでも効率よく消化したい(そして浮いた時間で他のことをしたい)という、近視眼的だが非常に重要な意図を持って参加した。
誤解を恐れずに言うならば、日本語は速読に向いた言語だと思う。何せ漢字と一部のカタカナキーワードだけを拾っていけば大体内容を理解できるからだ。おかげで文庫本なら1冊1時間、厚いハードカバーも2-3時間で速読することが出来る。だが、英語ではそういう技も使えない。また日本語を速読するときは重要ではない文章は途中から読まないで次の文に移るという技も使えるが、英語ではその判別もスムーズに出来ず結局みんな読んでしまう。そういったわけで、同じ内容でも英語で読むと日本語の3-4倍時間がかかるというのが率直な現状分析だった。

とはいえ、速読に魔法のような手などあるはずもないと思ってあまり期待せず、何か役に立つTipsでも手に入ればラッキーだと思ってクラスに望んだが、実際には期待以上のラッキーなコースだった。

Speed Reading Hacks!
端的に言えば、下記の4点を実践すれば大幅に早く文章を読むことが出来るというのがクラスの内容だ。
  1. Fixation (目次や見出しを押さえることで文章の構成を理解しながら読む)
  2. See multiple words (一語ずつではなく複数語を一緒に読む)
  3. No Wandering = Stay focused (情報を探して行ったりきたりしない)
  4. No Backskipping (先に進み続け前に戻らない)

上記を保つために効果的なTipsは下記の二つだ。
  1. ペンを使って目の動きをガイドする(⇒読む場所をガイドするとともにスムーズな目の動きをサポートする)
  2. 手を伸ばしてリラックスした状態で読む

これをすることでクラス参加者10人のリーディング速度はクラス開始直後の143~460ワード/分から終了間際の432~1140ワード/分まで大幅に向上した(1140ワードはNY出身のクリスの成績で段違いだった)。もっとも、ここで注意しなければいけないのは、内容理解度は速度を上げると下がりがちだという点だ。どの点まで許容できるか、またどのレベルまで訓練で速度を保ったまま理解度を向上できるかは今後個々人で判断すべき点だろう。

授業終了後に何個かケースを読むのに使ってみたが、これはかなり効果的だった。
もし膨大な英語文献を読まないといけなくて困っている方は一度試してみてはいかがだろう?

コンサル業界の分析

LBSのCareer Serviceの人が書いているこのブログは、コンサル業界を知るのになかなか役に立つので、以下備忘録代わりに記載しておく。

http://www.problemssolved.org/

ロンドンといえばミュージカル

ロンドンと言えばニューヨークと並んでミュージカルの都である。

ロンドンに上陸してからちょうど2ヶ月になるが、その間に二つほどミュージカルを見に行ってきた。

最初に見に行ってきたのがMamma Mia!だ。妻が非常に好きで日本にいるときから見に行きたいといっていたので、ロンドンミュージカル第一発目はMamma Mia!に決定。妻が気合を入れて前列のベストな席(Top Seat)を予約してくれたおかげで、役者の顔の表情や涙(!)まで見ることができて満足度は非常に高かった。ちなみにチケットは60~70ポンドのものを45ポンドで購入。

Mamma Mia!は私はあらすじですらうろ覚えだったが、なにせ音楽は前編ABBAということで大体聞き覚えがあったのでとても楽しめた。最後の盛り上がり方はさすがHappy Endミュージカルといったところ、周囲もスタンディングオベーションだった。やっぱりミュージカルは音楽を知ってるのと知らないのとでは満足度が違うので、今後も見に行くときは予習してからいくようにしたい。
妻からは「そんなの知らないの」という顔をされたが、Mamma Mia!はOh my god!という意味だそうだ。劇中に「Mamma Mia!」が流れたときに、なるほどこういうことかと思わずニヤッとしてしまった。セリフはまだ全部はわからないし、ネイティブが笑っているところで笑えないことも多かったが、この留学中にそれらもわかるように是非なりたい。

Leicester Square近くのPrince of Wales Theatre

内部はクラシカルなつくり
 そして2発目は私の大好きなオペラ座の怪人に決定。このミュージカルはロンドンがオリジナルで、ロンドンではレ・ミゼラブルに次いで2番目にロングランだそうだ。
空で歌える曲もかなりあるくらいなので、この日は本当に楽しみだった。席は1階の後ろ側で一人45ポンド(正貨)。前日に買えばもっと安いのだが、妻の会社の後輩がロンドン遊びに来るというので正貨で買わざる得なかった。
とはいえ、一度劇が始まってしまえば、そこはまさにオペラ座。怪人もクリスティーヌも透き通ったすばらしい歌声だった。劇場の大掛かりな装置も含めて本当にスケールの大きさが随所に目に付くミュージカルだった。個人的には怪人が船を漕いでいるシーンの演出には感心させられた。ほとんどの台詞は歌にのって発せられるので、聞き取るのはかなり一苦労、というよりかなり勉強が必要な感じだったが、それを補って余りあるほどの演出だった。

これぞまさにオリジナル

Her Majesty Theatre

終了後のシアター前は大混雑
それにしてもアンドリュー・ウェーバーは(当時の妻サラ・ブライトマンのため、とはいえ)とんでもない作品を作り上げたものだ。サラに捧げるオマージュらしきものも散見され、ここまでのこだわりは妻への愛が生んだ産物と言うべきか。
サラ・ブライトマンの主演はどんなものだったのか、ぜひ聞いてみたかったものだ。

と思ったら、やっぱりWebにあった・・・恐るべしYoutube。




ちなみにこれはエミー賞の授賞式にて。奥さんを主演にすることに反感を持った俳優組合の反対票でエミー賞は逃したらしい。とはいえ、興行は大成功、いまでもロンドンで一・二を争う人気なのでアンドリューも満足か。