ビジネススクールのビジネスモデル

誤解を恐れずに言うならばビジネススクールはれっきとしたビジネスだ。

ビジネススクールは学校の形式はとっているが、学問を教える場所というよりは学びの場を提供していると言うほうが正しいだろう。ただ、その学びの場をこのMBAという巨大な装置で動かすには非常にお金がかかる。バックデータがあるわけではないが、通常のMBAはビジネススクールにとってはコストセンターだとよく言われる。そんな馬鹿なと思われる方も多いかもしれないが、入ってみると驚くほど手厚いキャリアサービスや潤沢な人的リソースを見ればあながち外れていないかもしれない。LBSで言えば2年間で49,000ポンド(640万円)の学費ではそれほど儲からないということになる。

では、どこで儲けるのか?その答えはThe Economistの最後のClassified広告を見るとよく分かる。そう、彼らはExecutive向けのプログラムで稼いでいるのだ。LBSでいえば、Executive MBA (EMBA)は1年間週二日、金土のみの授業で53,000ポンド(700万円)。授業単価にすれば4~5倍くらい違ってくるだろうか。これを知ると、MBAは金曜日にはあまり授業がないのも頷ける話だ。
ただ、Executiveで学生を集めるにはビジネススクール自体のネームバリューが重要なので、MBAで世間的なレピュテーション(たとえばランキング)を稼ぐことにも注力しているのだ。

ちなみに下記の広告は左頁はHarvardとWharton、右はLBS&Columbia、Georgetown&ESADEのジョイントプログラムが掲載されている。LBS&Columbiaの広告に日本の国旗もあしらわれているところを見ると、日本人もかなり参加しているのだろう。果たして5年後にも日本のプレゼンスは保たれているだろうか。個人的には懐疑的ではある。
ビッグネームがずらり

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