GLDPとは
GLDPはGlobal Leadership Development Programmeの略で、学校側の説明によればLBSのMBA卒業生のマーケッタビリティを向上させるためのプログラムだそうだ。実際にはリーダーシップを支えるライティングやスピーキングなどのコミュニケーション力の向上を主眼にしている。
必修コースは1.Best Practice Presentation & Communicationsと2.Writing with Impactの二本立てだ。が、ここではこれらについては触れない。(1については、同期のTさんのブログ参照 http://ttlbs.blog129.fc2.com/blog-entry-54.html )
また、必修と別にオプションでAccent&Voice Coaching、Dealing with Stress、Managing Meeting、Successful Negotiation、Mind Mapping&Memoryなど面白そうな15コースを自由に(最低2日分)とることができる。
Speed Readingコース受講の目的
今回はそのオプションのコースでSpeed Readingのコースを受講してきた。目的は容易に想像がつくと思うが、日々の膨大なリーディングアサインメントを少しでも効率よく消化したい(そして浮いた時間で他のことをしたい)という、近視眼的だが非常に重要な意図を持って参加した。
誤解を恐れずに言うならば、日本語は速読に向いた言語だと思う。何せ漢字と一部のカタカナキーワードだけを拾っていけば大体内容を理解できるからだ。おかげで文庫本なら1冊1時間、厚いハードカバーも2-3時間で速読することが出来る。だが、英語ではそういう技も使えない。また日本語を速読するときは重要ではない文章は途中から読まないで次の文に移るという技も使えるが、英語ではその判別もスムーズに出来ず結局みんな読んでしまう。そういったわけで、同じ内容でも英語で読むと日本語の3-4倍時間がかかるというのが率直な現状分析だった。
とはいえ、速読に魔法のような手などあるはずもないと思ってあまり期待せず、何か役に立つTipsでも手に入ればラッキーだと思ってクラスに望んだが、実際には期待以上のラッキーなコースだった。
Speed Reading Hacks!
端的に言えば、下記の4点を実践すれば大幅に早く文章を読むことが出来るというのがクラスの内容だ。
- Fixation (目次や見出しを押さえることで文章の構成を理解しながら読む)
- See multiple words (一語ずつではなく複数語を一緒に読む)
- No Wandering = Stay focused (情報を探して行ったりきたりしない)
- No Backskipping (先に進み続け前に戻らない)
上記を保つために効果的なTipsは下記の二つだ。
- ペンを使って目の動きをガイドする(⇒読む場所をガイドするとともにスムーズな目の動きをサポートする)
- 手を伸ばしてリラックスした状態で読む
これをすることでクラス参加者10人のリーディング速度はクラス開始直後の143~460ワード/分から終了間際の432~1140ワード/分まで大幅に向上した(1140ワードはNY出身のクリスの成績で段違いだった)。もっとも、ここで注意しなければいけないのは、内容理解度は速度を上げると下がりがちだという点だ。どの点まで許容できるか、またどのレベルまで訓練で速度を保ったまま理解度を向上できるかは今後個々人で判断すべき点だろう。
授業終了後に何個かケースを読むのに使ってみたが、これはかなり効果的だった。
もし膨大な英語文献を読まないといけなくて困っている方は一度試してみてはいかがだろう?