ケースコンペ、一次突破


先週末に出したAT Kearney Global Prize Competitionの一次選考に通過した。次は実際のインタビューセッションを経て提案資料作成になる。バンザイ、というのもつかの間、私はインタビューセッションの日はボストンキャリアフォーラムに参加するため、ロンドンにはいないのだ。チームメンバーの中にはあり得ない!って怒る人もいるかと思ったが、みんな快く私を送り出してくれた。ありがたいことに就活第一というのはみんな共通認識でもってくれているようだ。ただ、ロンドンに帰ったら分析と資料作成で忙殺・・・授業の準備ばかりやっているわけにはいかない。

我々のグループはいつもぎりぎりになるほうで、週末はあまり作業が進まず、結局大半の作業は締め切り前日になってしまった。とはいえ、さすがはみんなコンサルティング経験者だけあって、一度スイッチが入ると恐ろしく手が早い。私はインタビューセッションには参加できなかったので、定性的なデータで分析できるところを担当したのだが、これが見せ方を含め皆から好評で、不在なりに十分な貢献ができてよかった。

そして作業しながら痛感したのは、英語のWordingの難しさ。資料をつなぎ合わせてwordsmith(推敲)する時のみんなの肌理細やかさは、いくら彼らはネイティブだとは言え、本当に感心するばかりだった。このクオリティを見ている限り、日本人が英語環境で彼らと同じ土俵で競争するのはかなり大変なチャレンジであるように感じる。そういう意味で、ネイティブでないのにロンドンやアメリカで就職しようとしている2年生や同期はすごいなぁと改めて思った次第である。

大モニターがあると共同作業が楽

Japan Trip 2011のPresidentになる

LBSのJapan Interest Clubの一大イベントがJapan Tripだ。そのPresidentに同期のIさんと共になることになった。

他のMBAでもJapan Tripは人気コンテンツだと思うが、LBSでも非常にポピュラーで昨年は学年の20%、80人弱も参加したお化けイベントだ。人数で言えばStudent Tripの中で2番だが、一番はイギリスのすぐ側のポルトガルなので、学内でのインパクト言えばJapan Tripは一番大きいと言えるだろう。

正直なところ入学した時はJapan Tripにはほとんど興味が無かった。自分の母国に同期を連れて行くなんてほとんど観光ガイドじゃないかと思っていたくらいだ。しかし、LBSに来てみて考え方が180度変わった。多くの同級生と話す中で、日本に興味がある人が非常に多いことに気づいたのだ。しかし、彼らの興味の入り口は寿司などの日本食とアニメが中心で、日本についてよく知っている人というのは実はそれほど多くない。そこで、このJapan Tripという器を通じてぜひ彼らに日本という国を知ってほしいと思うようになったのだ。

英語力がイマイチなので多少躊躇する気持ちもなかったわけではないが、もともと高校も大学も学園祭の運営をやっていただけあってお祭り大好き、イベント上等ということもあって、やるならPresidentということで手を挙げることにしたのだ。そこでIさんとCo-Presidentをやることになった。

昨年はMiF(Master in Finance)からの参加者はなかったのだが、今年はMiFの同期でも非常にやる気の方が多いので、今年はMBA+EMBA+MiFで過去最大のJapan Tripにできたらと思う。

こうすれば受かるMBA2010への投稿

受験生の方は見たことがある方も多いかもしれませんが、「こうすれば受かるMBA」の2010年版に私の手稿が掲載された。
http://www.geocities.jp/kousurebaukaru2010_owner/

個人的にはほぼ一人で勉強していたので、受験生時代は情報源としてかなり参考にさせていただいたこともあり、今回寄稿させてもらった。少しでも参考になる点があれば幸いである。

Potluck Lunch


クラスでPotluckランチというものが開かれた。これは端的に言えばみんなで自分の国の料理を持ち寄って食べようと言うものだ。私はボストンに行く準備で日本食を自分でつくる余裕は無かったので、寿司を学校の売店で買ってもらっていった。フリーライダーを除けば、おそらく参加者で一番労力を 使っていなかったのは自分だろう。とはいえ傑作だったのは、マクドナルドを買ってきたアメリカ人だろう。チーズバーガーをご丁寧に8等分してみんなに配ってまわっていた。
地中海オリーブサラダから韓国の炒め物、ポルトガルチーズ&ブレッドなど食べたことない料理などがそろっていて非常に面白かった。そんな中でも一番よかったのが、サウジアラビアのコーヒーとデーツのお菓子の組み合わせだ。サウジアラビアにはなんとデーツは数百もの種類があるらしい。肌寒い中、温かいコーヒーとお菓子と言うのはなかなかうまいチョイスだったと思う。私も日本茶くらい持って行けばよかった。

みんな各国の料理を持ち寄る

学校の中庭で開催される
参考までにPotluckとは下記だそうだ。よくここからこのイベントを考えたものだ。うちのStreamのSocial Representativeも頑張ってるなぁ。
A potluck is either a hip hop group of American rappers, the fifteenth album by Elvis Presley of a ‘gathering of people where each person or group of people contributes a dish of food to be served among the group’. Unfortunately Elvis has left the building with the American rappers meaning we are going for the final option. That and the fact that everyone is getting sick of yoghurt and sandwiches from the Bite. 

LBSのコンペティション


LBSではとにかくコンペティションと名のつくものが沢山ある。
①プロフェッショナルフォーカスで②すでにアナウンスされていて③私が覚えているだけでもこれだけある。

AT Kearney Global Prize Competition (コンサルティング)
Management Innovation Contest (マネジメント)
IPO Challenge Competition (株式公開・ベンチャー投資)
Stock Pitch Competition (株式投資)
European Private Equity Competition (プライベートエクイティ)
Business Plan Competition (ベンチャー)
Good Idea Competition (ベンチャー)
International Herald Tribune Contest (マーケティング)
Global Social Venture Competition (ソーシャルアントレ)

LBSの大半の学生にとってAutumn TermはまだCV(レジュメ)をつくってネットワーキングをしている時期なので、①純粋に楽しそう未経験の業界を覗きたい③CVに書ける実績を作りたいといった理由で多くの人が熱中している。もしこういうコンペティションに興味があればLBSは数も多いし、日本人も参加しやすいし、とても楽しい学校だと思う。(LBSではチームを作れば必ず多国籍チームになるので、アメリカの学校に比べて日本人もずっと入り易いと思う。)

私のように日本でインターンを探そうという人にとっては、ボストンキャリアフォーラムがある秋学期が就活の山場なので、とても手を大きく広げる余裕はない。私もIPOなどは非常に興味があったのだが、結局手を挙げたのは今のところAT Kearney Global Prize CompetitionGood Idea Competitionの二つだ。

ちなみにGood Idea Competitionは参加はしたのだが、チームメンバー間の連絡ミスで時間通りに提出できず、我々のアイデアは却下されてしまった。我々のアイデアはAnyGuruというSocial Networkサービスだったのだが、残念ながら日の目を見ずに終わってしまった・・・特にSは企画書作成にとても気合をいれてやってくれたのに、こういう結果になってしまい本当に残念。次回からはこういうことがないように気をつけたい。

ロンドンの天気と期待値の関係

 今のところロンドンの天気に関しては思っていたよりもずっといいというのが感想だ。雨が降る日もままあるが、日本のように一日中降るということはほとんどなく、12時間待てば止むことが大半だ。これは私が80%LBSまで自転車で通勤していることからも分かる。バスやチューブ(地下鉄)で通う場合も、大半は学校外でイベントがあることが理由で、雨で諦めたことは数えるほどしかない。ちなみにこれまでも週末の予定が雨で潰れたこともほとんどない。
 
もちろん冬になると雨が増えるとみんな言っているのでこの限りではないのだろうが、今のところロンドンの気候には十分満足している。やはり期待値コントロールは非常に重要だ。

SainsburyとProwdenの間の中庭にて

ロンドンは安全か

ロンドンにきてから3ヶ月、ロンドンの治安は一概にいいとも悪いとも言えない、ということが分かってきた。

ロンドンが治安がいいと思う点
ロンドン中心部は基本的に身に危害が及ぶような犯罪はほとんどない。もちろん日本の感覚で夜道を歩いていいとは言えないとは思うが、それに類する話は全く聞いたことがないし(MI6のエージェントが自宅から死体で発見された、というのは大ニュースになってたが・・・)、実際に街を歩いても危険だと感じることはほとんどないと言える。

ロンドンの治安が悪いと思う点
ロンドンはいわゆる窃盗の類はスペインほどではないものの、それなりに多いと言えるかもしれない。実際に近くで見聞きした、あるいは体験したものだけでこれだけある。
1.私の自転車がチェーンを切られて盗まれる
2.私の妻のiPhoneFortnum&Masonでスリにあう
3.日本人の同期がパブで机の下においていたカバン(含むPC) を盗まれる
4.中国人の同期がカフェでカバン(含むPCiPhone)を盗まれる
5.日本人の同期夫婦がバンクカードのスキミングで10万円ほど不正に引き出される

ロンドンの治安に関しては、変に他の欧州都市より安全という思い込みがあったのは否めないかもしれない。その点では期待値コントロールに失敗したといえるだろう。
というわけで、ロンドンにいらっしゃる方はぜひ保険に入ることをおススメします。

簡単に切られたチェーン・・・

ケースコンペティション

LBSではとにかくコンペティションと名のつくものが溢れている。全体の概要はまた別の回に譲るが、とにかく授業そっちのけで熱中している人も多い。

そんな中、私はATカーニーのケースコンペティションに参加している。
http://www.atkearney.com/index.php/Careers/global-prize-competition.html
これは実際にATカーニーの顧客での事例を元にコンペにしたもので、単なるケースではなくインタビューセッションが含まれるというのが特徴である。もちろんインタビューは実際の顧客ではなく、顧客に扮したATカーニーのコンサルタントに対して行うので、シュミレーションというほうが正しいかもしれない。ただ、インタビュー対象者は3人いてそれぞれかなり異なる立場の人間なので、客観的な情報をとるにはいろいろ工夫がいる点では、非常に面白いといえる。
なお、LBS予選、ヨーロッパ予選、国際大会となっている。まずはLBS予選が今回の舞台となる。

今回のコンペへはストリームメイトのアメリカ人Laura、スウェーデン人Alexandra、シンガポール人Louiseの女性3人とのチームだ。みんな英語はネイティブレベルなので議論についていくのは苦労するが、こればかりはやむをえない。ただ、自分なりの分析や視点を適宜加えることで、発言量に比べると内容でのContributionは思ったよりもできたかなといったところか。
まず第一弾はインタビュー案を作成し提出するところで終了になる。この内容の出来でLBS内で15チームに絞られる。最終的な資料の作成は圧倒的にネイティブの方が早いので、私はチームのロゴをデザインしたりとちょっと違うところでの付加価値をつくることに集中する。
無事前日に資料は完成し、あとは一次選考の結果待ちだ。うまく通過しているといいのだが。

資料のチェックはネイティブにお任せ・・・

Sushi Partyの準備会

同期のMさんがCulnary Club(料理クラブ)で企画しているSushi Partyの準備会がMさんの家であったので顔を出してみた。

この日はATカーニーのコンペティションの準備であまり時間がなく、当初は参加しないつもりだった。しかし自分の寮のインターネットが止まってしまい家で作業ができなくなってしまったこともあって、すぐ側のMさんの家でインターネットを借りるがてら参加することにした(Mさん、すみません!)。

Mさんの企画しているSushi Partyは巻き寿司教室だ。巻き寿司は私も二度ほど友人の家に持って行ってかなり喜ばれた経験があったので、確実に受けるコンテンツと言えるだろう。結局7人ほど集まってみんなでアイデア出しがてら巻き寿司作りにトライする。メキシコやカリフォルニアなど世界各地の寿司を参考に、マンゴー入りの寿司など4,5種類のレシピを試してみた。マンゴーなんてと思った方も多いと思うが、意外に美味しかったりする。こういう既成概念にとらわれない料理と言うのも面白いものだ。(イタリア人のとってのタラコスパゲッティだと思えば、大して変でもない。)

Sushi Partyは11月末の開催になるようだ。盛大なイベントになることを期待したい。

相談しながら準備を進める
カラフルな寿司の数々、見せるのも料理のうち

Football World Cup

この日はLBSのFootball Club主催の国別対抗のトーナメントが行われた。本当はFootball Clubのメンバーでないと参加できないことになっているのだが、MiF(Master in Finance)のFさんが尽力してくれてメンバーではない日本人も参加できることになった。

国単位でチームができた国はチリとメキシコと日本だけで、その他はみんな地域ごとのチームになった。そして驚くことに人数は日本は11人と他を圧してNO.1だった。他国人から「日本ってそんなサッカー好きだったっけ?」と思われたこと間違いなしだ。この11人は全て今年入学したMBAとMiFなので、8割が参加したことになる。普段はそんなに日本人ばかりで群れていることは少ないLBS生だが、こういう時になるとみんな血がたぎるようだ。

初戦は南米大陸、二回戦は欧州大陸との対戦だったが、残念ながら2敗と結果は残せなかった。特に欧州との試合は先制点を決めていただけに負けたのは残念だったが、それでも日本のプレゼンスは十二分に出せたかなと思う。

台湾ユース代表のTさん、千葉選抜だったTさんのすばらしいプレーの足を引っ張ってばかりったのは残念だったが、その後のShepherd’s Bushでの飲みも含めて個人的には非常に楽しめた一日だった。(もっとも翌日の筋肉痛はかなりひどかったが・・・)次回こういうイベントがあったときは是非勝ちに行きたい。

ロンドン日本人学生交流会

ロンドンの日本人学生の交流会というものが初めて開かれた。
幸いにも会場は我が家から歩いてすぐのMarquisというPubだったのはありがたい。もっともこれは理由があって、私の住むRussell SquareはUCLの広大なキャンパスがありLSEからも近いからだと思われる。

なんだかんだいって40~50人くらいは集まったと思うが、その中身はかなり多彩だった。参加者はLBS、LSE、UCL、King's CollegeなどのUniversity of Londonに通っている方が多かったが、内容はMBAはもちろん国際関係、教育、哲学などかなり幅が広いものだった。
たとえば9/11のような破壊的な美を専門にしている哲学のドクターの方がいると思えば、BOPビジネスに思いを馳せるマスターの方もいて話していて非常に面白かった。普段LBSではビジネス・ビジネスした世界にいると、こういう機会は普段とは180度異なる刺激になるものだ。
今後月1回のペースで開かれるようなので、今後とも是非顔を出していきたい。

我が家のすぐそば、Marquis

ケンブリッジ探訪

ケンブリッジのMBAにいる友達Aさんと会いに行ってきた。

 ケンブリッジはロンドンのキングスクロス駅より50分ちょっとと非常に近い。街自体はこじんまりとしているが、さすがは歴史ある学問の街だけあって街は学生で溢れ、非常にアカデミックな雰囲気がただよっている。日曜日だったのであまりカレッジの中には入ることができなかったのは残念だったが、それでも十分楽しむことができた。近くのケム川ではパンティング(舟)遊びをする人が多くいて、非常に牧歌的である。

高名なKing's College

嘆きの橋の下でパンティング遊び
Aさんは奥様とお子様連れで来てくれたので、早速ランチにいくことに。場所はEAGLEというケンブリッジでは老舗のパブ。Aさんが連れて行ってくれたのだが、なんとここはワトソンとクリックがDNAの構造について着想した場所だということだ。さすがはノーベル賞を輩出するケンブリッジのお膝元だけはある。
DNA発見の現場
そして最後は折角なのでAさんの通う、ケンブリッジのジャッジビジネススクールも案内してもらった。比較的新しいビジネススクールなこともあって非常に綺麗な建物だった。内部の吹き抜けは非常に天井が高く開放的で、LBSとは大きな違いだ。ただ、実際にはここの建物だけでは足りず、一部他のカレッジでも授業が行われているらしい。
どこかスペイン風のJudge Business School
非常にモダンな内装

ビジネススクールのビジネスモデル

誤解を恐れずに言うならばビジネススクールはれっきとしたビジネスだ。

ビジネススクールは学校の形式はとっているが、学問を教える場所というよりは学びの場を提供していると言うほうが正しいだろう。ただ、その学びの場をこのMBAという巨大な装置で動かすには非常にお金がかかる。バックデータがあるわけではないが、通常のMBAはビジネススクールにとってはコストセンターだとよく言われる。そんな馬鹿なと思われる方も多いかもしれないが、入ってみると驚くほど手厚いキャリアサービスや潤沢な人的リソースを見ればあながち外れていないかもしれない。LBSで言えば2年間で49,000ポンド(640万円)の学費ではそれほど儲からないということになる。

では、どこで儲けるのか?その答えはThe Economistの最後のClassified広告を見るとよく分かる。そう、彼らはExecutive向けのプログラムで稼いでいるのだ。LBSでいえば、Executive MBA (EMBA)は1年間週二日、金土のみの授業で53,000ポンド(700万円)。授業単価にすれば4~5倍くらい違ってくるだろうか。これを知ると、MBAは金曜日にはあまり授業がないのも頷ける話だ。
ただ、Executiveで学生を集めるにはビジネススクール自体のネームバリューが重要なので、MBAで世間的なレピュテーション(たとえばランキング)を稼ぐことにも注力しているのだ。

ちなみに下記の広告は左頁はHarvardとWharton、右はLBS&Columbia、Georgetown&ESADEのジョイントプログラムが掲載されている。LBS&Columbiaの広告に日本の国旗もあしらわれているところを見ると、日本人もかなり参加しているのだろう。果たして5年後にも日本のプレゼンスは保たれているだろうか。個人的には懐疑的ではある。
ビッグネームがずらり

毎週木曜はただ酒=Sundowners!

LBSで多くの人が参加するイベントと言えばSundownersがあげられる。

Sundownersは毎週木曜に開催される学校主催の飲み会で、毎回スポンサーがつくところが特徴だ。スポンサー=ビールが無料で飲めるとあって多くの人でごった返す。今日は本当はコンサルティング会社主催のケースのクラックセッションがあるはずだったのだが、急遽中止になったのもあって、半ばから参加してみた。
今日はLBSのNash Loungeで行われたので、特に参加者が多かったか。Loungeは立錐の余地なしといった感じで、庭にも多くの人が出て飲んでいる。 今日はUCLAから交換留学に来ている人たちと話に花が咲いて面白かった。交換留学はとりたい授業が学校によってはなかなか取れないこともあるそうだが、LBSに関してはそういうことは余りないようだ。

ちなみに、このイベントに数多く出ていると、そのうちビールのサーバーにリクルートされるそうだ・・・
サーバーもLBSの学生
暗いが庭も人で埋め尽くされる

日本刀を巡る英国税関との戦い

居合に使う刀がようやく手元に届いた。

せっかく日本ではじめた居合なのでロンドンにきても続けようと思ったまではよかったのだが、刀に関しては大失敗をした。居合刀といっても私のは模造刀なのだが、修理に出していた日本の刀問屋から直接ロンドンに送ってもらったら、見事に税関に差し押さえられてしまったのだ。

税関とやり取りをしている中で、イギリスのマーシャルアーツクラブに所属し刀はそこで使うということが証明されれば返してくれるということだったので適当なクラブを探して書類の発行をお願いして提出したら、今度はスポーツ保険に入っている証明を出せ、そして出し終わると今度は修理に出した証明を出せ、学生なんだったら学生の証明を出せ・・・・
そういうことなら何故最初から必要書類をみんないってくれないかなぁと呆れてモノも言えなかったが、あまりしっかりとした定義もされていないのだろう(入国審査もそうだが、イギリスでは異なる担当者間で均質のサービスが提供されているとは言えない) 。我慢しながら丁重に対応を続けていたら、ようやく返してくれることになった。

そして今日ようやく2ヶ月ぶりに戻ってきた。お帰りなさい。
秋学期は忙しすぎて道場に通う余裕はあまりなさそうだが、LBSの卒業生もいたりするので落ち着いたらまた是非稽古に行きたい。

Welcome Back!

魅惑のバッキンガム宮殿

 ちょっと前になるが、バッキンガム宮殿にいってきた。
バッキンガム宮殿は普段はエリザベス女王の居宅なのだが、この夏は公開されているということで、妻の友達がロンドンに遊びに来たのをいい機会に覗きに行ってきた。
チケットは17ポンドとかなり高めだが、どうもこれは女王の居宅の一つウィンザー城の修復費用に当てられるらしい。オーディオガイドが無料で貸し出してくれたので理解を非常に助けてくれた。

バッキンガム宮殿はもともと貴族(バッキンガム公)の邸宅だったのをジョージ4世が居宅にすべくジョンナッシュ(といっても数学者ではなくて建築家)に命じてレンガ造りで建て替えたのが現在の宮殿の原型だそうだ。正式に国王の住む宮殿となったのはビクトリア女王の時代からだ。

内部の写真撮影は一切禁止なのが非常に残念だが、とにかく内部は巨大にして壮麗だった。Blue Room、Green Room、White Roomなどと部屋の名前は非常に素っ気無いが、それぞれの部屋のテーマにあった装飾は見事というしかない。外観や庭園はフランスのベルサイユ宮殿に譲るだろうが、内部の豪華さはバッキンガム宮殿を凌駕しているように感じた。もちろん、これは過去の宮殿か年代も新しく現在も使われている宮殿かという差だとも言えるだろう。

 
庭園側から見たバッキンガム宮殿




メインストリートThe Mall側から見たバッキンガム宮殿
お土産も本格的

Richmond Park

最近の週末は天気がよい。そういうわけで今度はロンドンの南西のリッチモンドパークまで自転車で出かけてみた。

ここは今年からLBSのMiF(Master in Finance)とパートタイムMBAを組み合わせたMiFPTのEさんから教えてもらったのだが、なんと巨大なことか。ロンドン旧市街、つまりイーストエンド(ロンドンブリッジの辺り)からウェストエンド(オックスフォードサーカスの辺り)と同じくらいの大きさがある。隣接しているウィンブルドンパークとあわせると、ロンドン中心にある巨大なハイドパークとリージェントパークをあわせた大きさの3-4倍くらいはあるだろうか。

ロンドン南西側はまったく言ったことがなかったが、Sloan Squareの辺りからKing's Wayという道をまっすぐいってテムズ川を渡りPutneyの繁華街を通り過ぎると巨大な公園が顔を現した。見渡すと多くのサイクリストたちがいて、マウンテンバイクはトレイルを、ロードバイクはターマックを集団で疾走している。
早速公園を一周する道に入ると公園にも関わらずいきなり小さな峠が連続で現れて、これは結構しんどかった。何せこの公園まで私がずっとリードしていて、空気抵抗は全て私が被っていたのだ。冗談ではなく久しぶりに足が攣るかと思った。とはいえ、道が落ち着けばそこはロードバイクの世界、信号やさえぎるものがない中を時速30-40kmで疾走するのは本当に気持ちがいい。こんな公園が近くにあったら毎週ここでトレーニングするのになぁ。。。

ちなみにこの公園は野生の鹿の大群がいたりするのだが、探すならぜひ自転車か車で。あまりに広いので歩いて探したら日が暮れてしまう。


信じられないほどの快晴
時速35kmで公園を駆け抜ける
再びシンガポール陸軍氏と