FTランキングでハットトリック達成

ロンドンビジネススクールがFinancial TimesのGlobal MBAランキングで3年連続でNo.1となった。

ちょっと前のニュースになってしまって大変恐縮だが、FTのMBAランキングで再びNo.1となった。なんと2009年から3年連続である。学校のWebsiteではハットトリックと高らかに謳われ、発表日には学校のいたるところにNo.1を強調したフラッグが張られていた。

もちろんランキングは一つの目安でしかないので、これをもってLBSが世界一のMBAプログラムだというつもりは毛頭ないが、在校生としては素直に嬉しい話ではある。何の世界にせよ一番と二番の差は非常に大きいし、どんな分野にせよ一番という冠は学校にとっても学生にとっても自らのマーケティング的に非常に価値がある(ThunderbirdがInternational StudyでNo.1という実績を最大限マーケティングで生かしているのがいい例だ)。


ハットトリック

もっともFTはイギリスの新聞だし、それ以外では評価されているの?とみる向きもあるので、他のランキングの結果も載せてみたいと思う。以下Wikipediaの転載。
 
    * 2nd in the European ranking by the QS Global 200 Business Schools Report (2010).
    * 3rd in the international ranking by The Wall Street Journal (2007)
    * 5th in the international ranking by BusinessWeek (2010); It is the only MBA programme to have been ranked in the top five in every BW international ranking.
    * 1st in the international (non-US) ranking by Forbes (2009)
    * 2nd in the latest Best Global MBAs 2011 ranking by CNN Expansion (2011)
    * 2nd in the best business schools ranking by America Economia (2010)
    * 19th in the rankings by the Economist (2010)

こうやってみるとほとんどのランキングで上位に位置しているようだ。これには正直驚いた。FTのランキングでLBSの評価が高いのはCEOがLBSのアラムナイだからなのは公然の秘密(?)だが、それ以外でもかなり高く評価されているのは間違いなさそうだ。
一点残念なのは英国にきて唯一定期購読しているEconomistからはあまり評価されていないところだ。まあ、そんなことを言い出したらきりがないのだろうが・・・

Tattoo Fashion Show

Tattooで日本人が活躍したもう一つのイベントがFashion Showだ。

Fashion Showは今年から始まった企画で、各国の代表がお国の衣装をきてキャットウォークを歩くというものだ。本当はこのイベントはLBS Got Talentの前にやるはずだったのが、当日のいきなりの予定変更で最後に回されたのだ。Fashion Showなんか歩くだけだしそんな盛り上がらないでしょ、と思ったらなんのその、LBS Got Talentにも増して人がすし詰め状態で、歓声が飛び交う大盛り上がりのイベントとなった。もしかしたら一国3分と言う時間の短さが功を奏したのかもしれない。

Chinaのセクシーチャイナドレスから、グルジアのほのぼのするような民族衣装まで、いろんな国の衣装を間近で見れるチャンスがあるのはさすが国際色豊かなロンドンビジネススクールの面目躍如といったところか。

我々日本チームは、和装をロンドンに持参している奥様方(着物3名、浴衣3名)および私だ。最初に今回の日本チームを仕切るOさんが自身で着付けられた豪華な着物姿を披露した後、浴衣3人、着物 2人(含む妻)が順番にキャットウォークを歩く。
そして、いよいよ私の出番だ。日本から紋付袴と居合刀を持ってきたのはこのためと言っても過言ではない。残念ながらゆったりと居合の型を披露する時間的な余裕はなかったのでかなり端折ってしまっているが、それでもSAMURAIがどんなものなのか見せることができたのではないかと思う。


他がアップテンポの曲でノリノリだったせいもあって、春の海の抑制的な曲調と明らかに他の国とは違う衣装と演出は、数ある国の中でも日本を大いに際立たせていたと思う。これだけ自身を差別化できる国に生まれたことは本当に幸せなことだったと思った一日となった。

Tattoo準優勝!

LBSのTattooのイベントで日本チームが見事優勝した。

LBSのにはTattooという一大イベントがある。Tattooはいわば日本でいうところの文化祭で、国ごとにブースを出し、更には出し物をするというものだ。MBAは1・2年生をあわせても800人しかいないのに、参加者は1200人もいるというのだから、その規模の大きさたるや如何ほどかわかっていただけるだろう。Tattoo全体の話は別稿に譲るとして、今回は日本チームが優勝したイベントについて書きたいと思う。

このイベントはLBS Got Talentというもので、いわばお国芸の対抗戦といった趣のショーだ。Upper QuadにあるMarqueeという建物全部を使って行われるのだが、そこには観客がすし詰めになっていて動くのすら大変という大人気のイベントだ。

われわれ日本はLBS内でDJとして有名なZさんの音頭でパラパラで挑むことにした。MBA1年生とMiFから計10人が参加したのだが、パラパラ経験者はZさんだけという甚だ心もとないところからスタートした。しかし、毎週スタディルームを借り切って練習したこともあって、しり上がりにレベルがあがってきたのにはびっくりした。音楽は私がMixしたのだが、Zさんのこだわりが反映されたものになって最初の盛り上げから最後の落ちまでが詰まった3分間となった。


そして、とうとう本番・・・日本の国旗を持って入場。若干間抜けな雰囲気も、最初の「東京」コールがはじまると一変し、パラパラの振りが始まると場内の驚きの混じった歓声に支配された。あとは3分間、ひたすら練習どおりに一気に踊りぬける。

これは気持ちいい。気持ちよすぎる。
自分たちのパフォーマンスでこれほど観客が喜んでくれるとは、そしてそれがこんなにうれしいものだとは思っても見なかった。


審査員のDeanのAndrew、Andrewの奥さん、会計の教授Octay、コーポレートファイナンスの教授のAnnaだったのだが、Octayは女性ばかりみてるし、我々には女性がいない点が不利になるかと思ったが、ふたを開けてみたらなんと2位という望外の結果を得ることができた。壇上でZさんを胴上げすることができたのは本当にいい思い出になった。

Zさんは「アジア人は踊れない」という見方を覆したいと言っていたが、この日を境にその見方も変わったのではないかと思う。井上陽水ではないが、ダンスはもう踊れないのかと思うととても寂しくもある。やっぱりみんなそれだけ熱意をもって練習していたのだ。

来年に向けてハードルをあげてしまったね、と2年生に言われたが、それはとても嬉しい褒め言葉だったと思う。MBA2013の皆さま、来年のTattoo楽しみにしています。

ロンドンで再び入院するの巻

ロンドンで再び入院する仕儀となった。

しばらくブログの更新が止まってしまった。理由は複数あるのだが、一番大きかったのは2月の初旬に入院したことにある。何故入院したかと言うと、気胸の再発を防ぐために手術に踏み切ったからだ。

気胸は端的に言えば肺のパンクである。実際には肺のうちの数%~数十%縮むくらいなので、場合によっては安静にしているだけで治るくらいなのだが、一度なると肺の上部のブラと呼ばれる破れやすい部分ができてしまうので再発する可能性が残ったままになってしまう。11月にロンドンで気胸になったときは対症療法しかしなかったので、激しい運動その他で再発する危険性残ったままだった。そこで内視鏡でそのブラを切除して縫い合わせる手術をすることで以後の再発を一切防ぐ、というのが今回の手術の趣旨だ。

今回入院したのはUCL Hospitalの付属病院の一つ、Heart Hospitalだ。医療機関が集積するHarley Streetの裏手にある心臓と肺の専門病院だ。旅行保険に入っているのでプライベートの病院にもいけるのだが、イギリスの医療制度を間近で見るいい機会なので、イギリスの医療制度であるNHSの病院に入院することにしたのだ。
入院した日にすぐ手術したのだが、担当医師の簡単なオペだという説明とは裏腹に術後は結構大変だった。なにせ痛み止めを飲んでいないと何もする気が起きないくらい痛いし、咳などしようものなら肺周辺がとんでもない痛みで数分動けないといった感じだ。3日間くらいは肺にたまった水を抜くためにドレインを二つ付けていたので自由に動けないのも痛かったが、これだけ一日時間があるときもないので、落ち着いてからは自分の勉強に専念できたのはよかった。

相変わらずNHSのオペレーションは悪くて、診察に来る医師は毎回違う、血圧を測る時間はてんでばらばら、引継ぎは病室でやるので他の患者に丸聞こえ、ナースコールはなりっぱなし、管を抜いた当日にすぐ退院させると、まあ日本の病院に慣れた人からするととんでもない場所である。とはいえ、食事は多くの選択肢から選べたり、 食後にコーヒーとお菓子が出たり、余計な干渉されなかったりいいところもある。何にせよこれで医療費は入院代・手術代含めて一切無料なのだから文句の言いようもない。

さすがにもうNHSに入院することはないと思うが、なかなか面白い経験ができたと思う。
術後しばらくは激しい運動は控えるように言われているのだが、今から自転車に乗れる日が待ち遠しい。

Heart Hospital


肺についていたドレイン

LBS Corporate Partner Week

新年早々LBSでは就職関連のイベントが目白押しだ。

ロンドンビジネススクールでは1月4日から7日まではCorporate Partner Weekと称してLBSのスポンサー企業がインターンに向けたプレゼンテーションを行う。多い日だと一日6社もやるので、とても全ての企業のプレゼンテーションに出ることはできない。ただ、やはりロンドンで就職を目指している人はここが全ての始まりだといえる(一部秋学期にInvitation OnlyでCoffee Chatをしている企業もあるが)。

スポンサー企業を見るとやはり錚錚たる企業が連なっていている。やはりそれだけ優秀な人材の確保にお金を使っているということなのでろう。日本企業では野村證券(というよりNOMURAという感じだが)と第一生命がスポンサーだ。第一生命はMBA採用をしていないはずなので、おそらくは幹部社員のTrainingとかExecutiveクラスへの派遣といったベネフィットのために拠出しているのだろう。

私自身はインターンはほとんど決まっているので、こちらでインターンするつもりはないが、せっかくなので何社か参加してみた(ほとんど会場で出る昼飯や晩飯目当てで参加した企業もあるが・・・)。参加者の人数を見ているとNOMURAもGoldmanや他の米系投資銀行並みに注目されているようだ。もっとも日本人は一人もいなかったし、EMEA地域のAutonomyが非常に強調されていたので、NOMURAというよりもほとんどLehmanという印象を受けたのは私だけではないだろう。

一企業あたりの時間は計90分で、45分プレゼン、45分ネットワーキングという形になっている。やはりプレゼンには会社の個性も出てくるし、ネットワーキングイベントにどれくらいの人数を連れてくるかで採用に対する気合も見えてくるものだ。イベント後大体1週間以内にインターンへの応募期限が迫っているので、皆情報収集にガツガツしているのだと予想していたのだが、実際は日本での同様のイベントの際とさほど変わらない穏やかさだったのは少し拍子抜けだった。これはMatureな学生が多いヨーロッパのスクールだからなのだろうか。
あと意外だったのは名刺の出番があまりないということ。名刺を交換することは稀のようで、交換を求めて断られたという話も何回か聞いた。やっぱり名刺がマストなのは日本だけのようだ。

Corporate Partner Weekのあとはスポンサーではない企業が連日昼休みと夕方にプレゼンを行うのだが、2月の半ばくらいまでこれもよくぞこれほどというくらい企業がくる。ここはまさにロンドンのアドバンテージといっていいだろう。

プレゼンテーションのネットワークイベントは熱気を帯びる

(参考)LBSのCorporate PartnerのうちPartner Weekでプレゼンを行った企業
Parthenon Group
JPMorgan
UBS
Goldman Sachs
Deutsche Bank
AT Kearney
Bain & Company
Barclays Capital
Bank of America Merrill Lynch
Morgan Stanley - EMEA
Nomura
Citi
Accenture
Boston Consulting Group
Credit Suisse
HSBC
Booz & Company
Vodafone
McKinsey & Company

春の訪れ:合格された方へ②

LBS Japan Trip PartyへのAdmitの方の招待
今年の3月20日 から27日の日程で行われるLBSのJapan Tripですが、そのFarewellパーティー(3/26 19:00-)にその時点までのAdmitの方を呼ぶ予定です。学校と交渉中ですが、おそらく1stと2ndで合格された方は学校から案内がいくと思いま す。

当日は日本人も含め100名前後のLBSの生徒とそのパートナーが参加する予定です。LBSが実際にどんなところだか見に来ていただければと思います。 私自身も当日いろんな人と話してLBSのダイバーシティの素晴らしさを実感してLBSに決めた経緯があります。(※ちなみに去年は私も含め2ndまでの合格者7人が参加して7人とも他の学校を断ってLBSにくることにしています。)

というわけでもし他校と迷われている方がいらっしゃいましたら、ぜひこのイベント参加されてから決めていただければと思います。
当日皆様とお会いできることを楽しみにしています。

注)上記は予告なく変更になる可能性があります。また、当イベントへの招待に関して学校から直接連絡がいくことになります。また本件に関して学校に直接問い合わせるのはご遠慮いただければと思います。
ぜひLBSの生徒に会いにきてください!

春の訪れ:合格された方へ①

ロンドンビジネススクールに1st Stageに出願された方の合格発表があったそうだ。

以前このブログを通じて私に質問をくださった方からご丁寧にLBSに合格したとの連絡をいただいた。わざわざ合格したとお礼のメールをいただくとこちらもやはり嬉しい気持ちになる。少しでも私のアドバイスが役に立ったなら望外の幸せである。

受験生の方で複数校に合格したどこに行くか迷われる方も多いと思う。もしその中にロンドンビジネススクールが入っているのであれば、ぜひ我々現役生や知り合いのアラムナイの人に相談していただければと思う。やっぱりどんなにWebの情報を漁ったところで、直接話して得られる生の情報には到底及ばないからだ。必要あれば似たようなプロファイルの同級生も紹介できるので気軽に連絡いただければと思う。

それでは改めて1stで合格された方、おめでとうございました。
そして、いま出願中の方、これから出願される方はぜひよい結果がでますように。

待っています