ロンドンの異常気象

ロンドンの気候がおかしい。

どうも予期していたよりもロンドンがずっと寒いので肌感覚がおかしくなったのかと思っていたら、おかしくなっていたのはロンドンの気候のほうらしい。なにせ11月末なのに雪は降るし氷点下の日が続いたりするのだ。
雪が降った日はさすがに変だと思ってWaitroseの店員に聞いてみたら、普段雪は1~2月にしか降らないとのことだった。気温も通常であれば5-6度くらいが普通らしい。これは自分で確認したわけではないが、聞くところによるとどうも七十数年ぶりの記録的な寒波らしい。スコットランドはとんでもない豪雪でHighwayは閉鎖、イングランドでも場所によってマイナス8度になって鉄道が止まったりと一部は大混乱のようだ。
私も決して強いほうではないが、妻は寒さに滅法弱いのでこのまま本格的な冬に突入されると堪らない。この気候はロンドンに来て一番の誤算といえるかもしれない。

LBSの庭も雪化粧

図書館の前

家の目の前のCorum's Fieldもこのとおり

Japan Tripプロモーション

Japan Tripのプロモーションが山場を迎えた。

昨年のJapan Tripはほとんどコンペティターがいなかったので春休みの学生トリップを独占できたのだが、今年はブラジル、中国、セイリング、シリコンバレーと競合が沢山いるのだ。そのため、①他より早く動く、②他よりクオリティが高いプロモーションを行うの二点に非常に力を入れた。

そしてその成果というべきストリームごとのプレゼンテーションが今週行った。内容としては授業終了後に5分間もらって、ちらしを配るともに以下のムービーを流しスライド2枚で概要を説明するというものだ。プレゼンのインパクトをあげるべく下記のような工夫もしてみた。
・ムービーは終わったと見せかけて、落ちが別にある二段構成(不朽の名作ゲームMetal Gear SolidのPromoビデオを参考に作成)
・プレゼンは事前にストリームごとに告知をし期待感を高めておく
・ちらしは20デザイン作成しばらまくことで、みんなのAwarenessをあげる
・他ストリームのプレゼンにも可能な限り参加し日本人のプレゼンスをあげる

MBA5ストリーム、MiF2ストリーム、JEMBA1ストリームの合計8回プレゼンを行ったが、予想以上の反響を得ることができ、とりあえずプロモーションの責任者としては肩の荷が下りてほっとしたというのが正直なところだ。
あとは12月1日のサインアップ開始を待つばかりだ。たくさん参加者が集まりますように。



妻のBirthday@Farrington

今日は妻の誕生日、ということで久しぶりにレストランに出かけてみた。

ロンドンに来てからというもの、学生という身分もあってあまりいい雰囲気のレストランには行く機会がない。というわけでロンドンではパブばかり覚えて素敵なレストランというもののリストはあまり持っていない。とはいえ、妻の誕生日ばかりは特別。ストリームメートのロンドン育ちのイギリス人トリスタンにお勧めを乞うて選んだのが、今回のSmith of Smithfieldというお店だ。

普段使っているKing's Crossから一駅のFarringtonという駅から歩いて5分にこのお店はある。Farrington周辺は、日本でいうところのシャッター街のようになっていてお世辞にも雰囲気がいい街ではなかったが、このお店は周囲より一段と明るく目立っていた。

さすがOxford→投資銀行→PR会社(BPの石油漏れ事件担当)→LBSフルスカラーと文句のつけようのない経歴の彼のお勧めだけあって(?)、味のほうも(ロンドンにしては)非常にレベルが高い。ここはフロアごとに価格帯が異なるのだが、最上階でなければかなりリーズナブルに楽しめる。近くにある精肉市場の Smithfieldの名前を関しているだけあって肉料理全般が充実しているのだが、それだけではなく(ロンドンにしては)クオリティの高いサービスも見逃せない。
妻も非常に満足してくれたようなので、選んだ甲斐があったというものだ。ロンドンにいる間にまたぜひ食べに来たい。

Smith of Smithfield

ワインもパンも美味




大人気で席も遅くまで埋まっている

チョコタルトは絶品

カフェイン中毒

どうもロンドンに来てからカフェイン中毒になってしまったようだ。

ここ最近学校に行くと毎日1-2杯カプチーノを飲むのが常になってしまった。学校で買えば普通サイズで1.3ポンド(170円程度)、ラージサイズで1.5ポンド(195円程度)と市中のスタバなどに比べればずっと安いのだが、毎日となると(私は吸わないが)タバコと一緒で結構なコストになる。それをわかっていて何故やめられないか。理由を考えてみた。

①そもそもカプチーノが好き
②つまらない授業はすぐ眠くなる→しかし最前列に座っているため寝られない→コーヒーを飲んで目を覚ます
③寒い中すぐ手に入る温かい飲み物がコーヒーか紅茶くらいしかない→紅茶はティーバッグなのでお金払って買うのが馬鹿らしい→コーヒーしか選択肢がない
④コーヒーを授業のブレイク中に買いにいくのがクラスメートとのコミュニケーション時間

ざっとこんなところだろうか。言い訳はやはりいくらでも言えるものだ。とはいえ、暫くは手放せそうにない。せめてできるのはロイヤリティーカードはしっかり活用して出費を抑えることくらいだ。

ロイヤリティカードの数々

まさかの入院1/2


先週ロンドンで3日間ほど入院することになった。あまりロンドンで入院した経験のあるMBA生もいないと思うので簡単に顛末を書きたいと思う。



10月下旬のボストンキャリアフォーラムに参加して以降、忙しい日が続いていたのだが、11月半ばより熱が出て変な咳をするようになってしまった。最初は単なる風邪だと思ったのだが、熱が引いても咳が止まらずこれは変だということで病院にいったのが始まりだった。
最初にいったのはCityにある日本人医師のいるGreen Medical Centerだったのだが、ここで気胸だと診断されたのだ。気胸は簡単に言えば肺に穴があいて肺が肺の入れ物である胸腔内でしぼんでしまい酸素を正常に血液に取り込めないというものだ。原因はわからないが、外部からの衝撃等でなることが多いそうだ(だからやせている男の人に多い)。ただここは診療所で対応できないということで紹介状を持ってNHSのA&E Centreという休日・急患窓口の門を叩いた。

英国の医療制度のNHSはNational Healthcare Serviceの略で、無料なのはいいのだがろくに見てくれないとか、予約が取れないだとかとかく悪い評判が多いシステムでもある。私もどれだけ待たされるのだろうかとか、そもそも見てももらえなかったらどうしようとか思ったが、紹介状を持っていたことがよかったのか比較的優先的に診てもらうことができた。そこであっさりとこのA&E CentreがあるUCL Hospitalへの入院が決まった。ここは名前(University College London)でわかる通り、日本で言うところの大学病院だから、医療内容も信用できるし個人的には非常にありがたかった。おまけに5-6年前にできたとのことで、非常に綺麗で設備も文句のつけようがない。周りの患者もここに入院させてもらうのはかなり大変だといっていたので、私は非常にラッキーだったと言えるだろう

症状はというと軽度で血液中の酸素量も96%とまったく正常だったので、胸腔内の空気を大きな注射器で体の外に出して少ししぼんだ肺を拡げるというものだった。とはいえ、実際に抜き始めたら空気が2リットルも抜けたのには驚いた。レントゲンで見たら縮小しているのは20%分くらいだと医者もいっていたのだが、これではかなりの容量だ。私の身長と年齢の平均的な容量は4.5リットルくらいのはずだから、なんだかおかしい。処置をする若い先生の横に立っていた年配の先生もYou must be jokingと言い出したくらいだ。よっぽど私の肺の容量が大きいのか、それとも胸腔内に溜まっていた空気が意外と多かったのか。

結局入院二日目にこの処置をしてレントゲンで確認して翌日に退院ということになった。手術をしたわけでもないので、ほとんどベッドで寝て過ごしただけなので、3日間も非常に長い時間となった。ただ個人的に痛かったのはスキューバダイビングを以後禁止されてしまったことだ。リゾートダイバーではあるものの、ひとつの趣味が消えてなくなってしまったのは寂しい限りだ。

そして驚くなかれ、今回の一連の入院は一切無料とのことだった。プライベートの病院だったら一泊数万円~十数万円するそうなので、無料(※)のNHSとの格差は非常に大きい。 このサービスを留学生にも適応してくれるイギリスの懐の深さに感じ入った三日ともなった。

(※未確認ですがたぶん手術は有料だったと思います、念のため・・・)
UCL Hospital

ロンドンの秋

ロンドンの秋はかなり寒い。東京と最低平均気温ではそれほど大きな差がないのだが、実感としてはやはり東京より寒い気がする。

まず統計的な話をすると、12~4月は実は東京の最低気温の方が低い。11月もロンドンが数度低いだけだ。 ではロンドンが何故寒く感じるのか。

最高気温の差
まず最高気温は年間を通してロンドンの方が低い。夏は7度、冬も2~3度は低い。つまり夜は東京の方が寒かったりするのだが、昼が暖かい分東京の方が暖かく思うのだろう。

天気の差
東京の場合冬の寒い日は大体放射冷却を伴うことが多い。つまり寒いけど天気がいいことが多い。それに対してロンドンは特に冬は曇りがちではあるし、毎日数時間の雨がふることは珍しくない。つまり東京と比べて気分的に暖かい感じがしないのだ。

植生の差
これは非常に不思議なのだが、ロンドンは落葉樹ばかりが生えている。日本の植生を考えるとロンドンくらい高緯度であれば常緑針葉樹がたくさん生えていてもおかしくないのだが、実際はロンドンの公園を歩くと落葉している木が多数だ。これも景色を寒々しくしている要因のような気がする。

とはいえ、ここはロンドン。やることは山のようにあるし雪で動けなくなるわけでもないので、この季節も楽しめるように頑張りたい。
秋になるとどの公園も落ち葉がすごい