LBSの多様性の限界

LBSが誇るダイバーシティの限界を感じる今日この頃だ。

以前書いたとおりロンドンビジネススクールはダイバーシティーがひとつの大きなキーワードである。確かにインターナショナル比率(母国以外の学生の比率)は9割で、最大勢力のアメリカ人だって2割くらいだ。たとえば同じスタディグループの国籍を見ても日本、アメリカ、イギリス、タイ、フランス、ロシアといった感じだ。クラスに飛び交うアクセントもかなり多種多様だし、授業中の発言もお国柄を反映していて面白い。講師陣も今のところポルトガル人、ギリシア人や中国人などバラエティに富んでいてイギリス人はお目にかかったことがない。この国籍という観点だけ見れば周囲の大多数がアメリカ人のUSスクールとは明らかに差があるといえる。

しかし、一見多様性に富む彼らの教育のバックグランドを見ると結構似通っているのだ。たとえばアジア人でも高等教育はUS、英国、豪州、カナダなどアングロサクソンの国の大学で受けている人が大半だったりする。したがって、彼らの根底にある考え方や価値観はアジア人のそれではなく、結構アングロサクソン的だったりするのだ。たとえば韓国人の同級生は10人いるが、一人を除いてみんな海外に在住または留学をしていた人だ。自国で生まれて自国の学校に学んで自国で働いていた、いわゆるドメスティックな人間が過半な国はあまりない。知っている限りでは日本と中国ぐらいだろうか。

よく言えばエリートが集まっている、と言えるのだろうが、下手にダイバーシティという点に期待を抱いていたためにがっかりしてしまったのだろう。この点USのスクールはまた別のダイバーシティがあったりするのだろうか。

ビール好きは万国共通
若干ネガティブに書いてしまったが、それでもLBSの出身国の多様性は代えがたい魅力であることには変わりない。ダイバーシティの限界を知った上で最大限活用していきたい。

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