LBSの面接

LBSといえば独特のインタビューがあることで知られている。

何が違うかと言うと「クラスでどれくらいコミュニケーションをとれるか」も見られている点が大きく異なるといえる。 他の学校は相手が面接官1~2名で30分~1時間程度質問に答えるだけのインタビューだ。誤解を恐れずにいえば、対策はいくらでもできてしまう。要は過去の質問を調べて(Clear Admitなどに載っているし、カウンセラーも教えてくれる)想定問答集をつくり、あとはそれをスムーズに話せるように訓練すれば対策はできてしまう。しかし、LBSの場合はそれほど易しいものでもない。

LBSの面接は4パートに分かれている(2nd出願の場合)。①グループディスカッション、②英会話教師の英語レベルチェック、③通常の面接、④即興プレゼンの4つだ。全て続けてやるわけではなく、①②、③④と分けて実施されるが、合計で2時間以上の面接になるのでかなりの長丁場といえるだろう。英語が得意ではない私にとっては、相当に疲れる面接だった。

簡単にパートごとに説明すると下記のような内容になっている。
①グループディスカッション
4人ごとのグループに分けられ、ホワイトボードに記載されている10個程度のテーマの中から好きなものを選んで話してくださいというものだった。中身は英会話学校の教師が聞いていて適宜評価をしていた。内容は全てビジネス関係のトピックで、近年話題になっている事象も多かった(我々の年はギリシャの過剰債務問題やトヨタのリコールなど)。私は英語力のみでは勝負にならないという自覚はあったので、ファシリテーションに注力するポジショニングをとったが、結果的にはこれがよかったのかも知れない。時間は1時間弱とかなり長いので、話題はどんどん移り変わっていったが、日本人だけで英語のディスカッションがこれほど盛り上がるのかと新鮮に驚いた記憶がある。私のような英語が苦手な人にアドバイスするならば、ディスカッションで使える表現("I like your idea", "Let me add my thought"・・・)みたいなものを準備すると自然な形で議論に入り込めると思う。
②英会話チェック
グループディスカッションの途中で呼ばれて5分ほど英会話学校の教師と会話するというもの。ここは内容云々というより英語力のチェックなので、なるべく自分の話しやすいフィールドに話をもっていくといいかもしれない。ちなみに録画していたので、映像はロンドンに送られているのだろう。
③通常の面接
面接官2名を相手にいわゆる普通のインタビューを受けるというもの。若手1名+シニア1名という構成で、意図的なのだか判断は難しいが、若手の面接官は比較的好意的、シニアの面接官は渋めの面持ちで聞いているといった感じだった。ここはそれほど特筆することはないが、私の中ではロンドンに行きたいという気持ちを最大限表現したつもりだった。
④即興プレゼン
通常の面接の最後には即興でプレゼンを求められる。お題はその場で提示され、3分間の準備時間を与えられた後(その間面接官は退室)、3分間でお題についてプレゼンするというもの。ホワイトボードも使用可だったので、私は準備時間にフレームを書いて、プレゼン中にフレームの内容を数ワードで書きながらプレゼンした。私はプレゼンは好きなほうなので自分の話したいようにやってしまったが、苦手な方はTOEFLのWritingのロジックでプレゼンするといいかもしれない。最後に質問されたが、中身というよりプレゼンの構成(なぜ、どのようにそういう整理をしたのか)についての質問だった。

面接終了後の私の感想としては、①はB+(ファシリテーターとして議論に参加できた)、②もB+(話題誘導に成功したせいか、自分の英語力にしてはスムーズに話せた)、③はB-(学生時代の重要な経験について話し忘れてしまった)、④はA(自信を持って話せた)、そして最後のQAはA(ロンドンに本当に行きたいという気持ちが伝わった)といったところだろうか。

疲れはしたが、結構楽しめたというのが終わった後の感想だった。
これから面接を受ける方はぜひ面接をエンジョイすべく頑張ってください。

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