GLAMにリーダーシップを学ぶ 1/2

LBSが力を入れているプログラムの一つがGLAMだ。

GLAMはGlobal Leadership Assessment for Managersの略で、インターナショナルな環境でのリーダーシップ開発を目的にしたプログラムだ。エッセーに書いたはいいものの実は何をやるのかよく分かっていなかったのだが、やってみるとなかなか面白いプログラムだった。3日間とんでもない量のリーディングが直前に課されたのはご愛嬌だったが、構成はいたってシンプルなものだ。
1日目:事前に実施した360度評価結果と個人の行動評価(NEO)が配布され、それに基づきリーダーシップの改善点を話し合う
2日目:ビジネスシミュレーションの中で新しいリーダーシップを試す
3日目:チューターから個別フィードバックを受ける

360度評価
360度評価は前職の上司、同僚および自分の計7人が自分のリーダーシップを評価するというもの。同様のスキル開発プログラムをやっているスクールも多いと思うが、LBSだけあってInternationalという観点にもかなりの重きが置かれている。全部英語でとんでもない量がある調査に協力してくださった皆様、どうもありがとうございました。自分ができていると思っていたのに評価が低かったところ、また自分では大したことないと思っていたところが評価が高かったところが意外にあって非常に勉強になった。自由コメントの内容を抜粋すると下記のような感じだった。

強みにしている点
- 難しいことを簡単な言葉で説明できる
- 難しい状況でも情熱的かつポジティブに考えられる
- 他人に頼らず自分で問題解決できる
今後開発が必要な点
- インターナショナル経験がもっと必要
- メンバーのモチベーションマネジメント
- 知識を十分活用するためのビジネス経験
- ロジカルシンキング

それにしても、コンサルタントなのにロジカルシンキングと書かれるとは・・・むむむ。


個人の行動評価(NEO)
これは個人の行動様式についてEmotional Reactions, Interpersonal Patterns, Openness to Change, Agreeableness, Work Ethicに分けて定量化してみせるものだが、これは360度評価に増して面白かった。
私はLBSの学生の平均と比べて明らかにEmotional Reactions、Work Ethicsは低く、Openness to Change、Agreeablenessは高いという結果になった(Interpersonal Patternsはほぼ同様)。

それぞれの項目の中でも平均と明らかに大きく違う点(Very High/Low)を書くと下記のようになる。
Emotional Reactions・・・Even-tempered、Hopeful
Openness to Change・・・Artistic、Emotions are important、wide range of interests
Work Ethic・・・Spontaneous

これを読み解くと、楽観的で興味のままに動く人間、と言えるだろう。逆に注意深く細かく整理していくというタイプからは正反対とも言える。銀行の内定を蹴った自分の選択は今更ながらやっぱり正しかったのだ。

チューターの個別フィードバックは比較的お決まりのことしか言わなかったのは残念だった。特に慣れない環境で慣れない生活を送るのはストレスが溜まるから、よく食べて、よく水を飲んで、よく寝るようにというアドバイスはまるで小学生向けで思わず笑ってしまった。まあ、確かにMBA生活はスプリントではなくマラソンだと思えば、当たらずしも遠からずかもしれないが。
ただ、そんな彼女も最後に非常に重要なアドバイスをくれた。

「英語がまだ苦手かもしれないが、英語をグループメンバーにわかるように話してもらうようにすることはあなたの責任です」。

なるほど、英語が苦手な側からするとわからないのはこちらのせいだと思ってしまうが、英語がぺらぺらな人間からすれば、苦手な人間でもわかるように話すというのは当然だし、それをリクエストするのも当然だということだ。(そんなことを言えるのもディバーシティに富んだLBSならではだろう。)

もちろん周囲の好意ばかりには頼れないので自分の英語力を磨く努力するのは当然だが、自分だけ頑張らなくてもいいのだ、と少し心も軽くなった一日になった。

(参考)LBSの考えるLeadership

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