How to finance your MBA

社費で留学する人はともかく、私費で留学する人は避けては通れないもの-それは金策である。
実際問題として、お金の調達には想像以上に苦労したので金策についても一度書いておこうと思う。

「合格すればお金などどうにでも付いてくる。」
私は受験すると決めるに当たって、その点に関してはあまり心配していなかったし、苦労するとは想像していなかった。あちこちに出ている受験体験記やMBAブログにもほとんどその話題を目にすることはなかったので、きっと大きな障壁にはならないのだと思っていたのだ。ただ、実際は左にあらず、私はもちろん、周囲でも苦労する人が何人もいたのだ。

誤解を生まないように先に言うと、お金がないと絶対にMBA留学できないという話ではない。ただ、2年制の学校の場合だと1000万円を軽く超えるお金を調達するというのは、非常に苦労するというのが正直なところだ。可能であれば、早めに準備してフルブライトなりロータリーなりの奨学金をとっておくべきだったと(現実的にはそこを狙うならもう一年先送りが必要だったが)思うことしきりだ。

私の場合は、残念ながら貯金がそれほど多くあったわけではない。受験準備には総額で100万円くらいかけたが、これは英語ができない人の費用としては少ない部類に入るはずなので、もともと金を持っていなかったというのが正しい。したがって、外部からまとまったお金を調達することは留学する上で必須事項だった。

LBSの斡旋ローン
世界的に見れば、MBAは社会人経験が3~5年くらいの人が行くことが多いし、ハーバードなどは大学卒業後そのまま進学する人もいるくらいなので、大半の学生は外部からお金を借りて学校に行くことになる。そのため、大体どの学校も学生向けのローンを取り扱い、または斡旋している。
LBSの場合はHSBCとのパートナーシップで2.6%という低利で学生に貸している。ただ、変動利息であり、ポンド建債務になるため、金利と為替双方のリスクに晒されることになる。特に現在のように大幅なポンド安が進み、為替が一時期の250円から130円とほぼ半額になっている時に借りると尚更だ。もし返済時にポンド高にシフトした場合、下手すると円貨での債務は倍増してしまう可能性がある。また、このHSBCローンは残念ながら学費分までしか貸してくれないので、ロンドンの高い生活費はまた別に調達する必要がある。従って、私はとにかくHSBCローンは最後の手段として、他のソースをあたることにした。


日本での資金調達
現在の日本は金利も安いし円高であるため、留学資金調達先としては申し分がないように見える。しかし、現実問題として留学する人間にお金を貸してくれる金融機関はほぼ皆無といって過言ではない。そもそも本人が留学する場合、日本の金融機関は教育ローンの対象としていない。確認した範囲で言うと、三菱東京UFJ、みずほ、とみん銀行、ろうきんはすべて対象外だった。これらから借りるとしたら、カードローンのような多目的ローンに限られてしまうのだ。これらは金利が7%~だったりするので留学資金のように返済に時間がかかる資金調達としては全く適さない。知り合いのイギリス人は、イギリスではMBA留学するような人には喜んで貸すのに日本は変な国だと言っていたが、全くそのとおりだと思う。MBAにわざわざ留学するような人は、貸し倒れも少ないし将来のお客さんになる可能性も高いはずだ。もちろんマーケットは大きくないのでどの銀行でも扱うということはありえないだろうが、どこもやっていないとは一体どういうことか。いつまでも担保ばかりで資金返済能力を見ている日本の金融機関を見ていると、今後の日本の金融業の未来について暗澹たる気持ちになった。

意外に使えない公的ローン
ご存知の方も多いと思うが、国でやっている教育ローンというのが何個かある。ひとつは日本政策投資銀行がやっている教育ローンだ。これの魅力はなんといっても2%ちょっとの安い金利だが、300万円が貸し出し上限で、そもそも親にしか貸さないという点で却下。もう一つは雇用能力開発機構がやっている財形教育融資だ。これは財形貯蓄者向けで、低利で本人に貸付もでき上限が450万円ということで非常に使い勝手がよさそうであるため、もともとこのローンを第一に考えていた。そのために社会人になって以来低額ながら毎月財形貯蓄をしていたのだ。
しかし、そうは問屋が卸さなかった。これで申請書類も書き終えて提出しようとした矢先に国内進学なら本人に融資するが、国外留学だと本人には融資しないということが発覚したのだ。それまでに機構に問い合わせもし、取り扱い窓口の銀行の担当者と何度も電話していたので、憤懣やる方なかったが、規定は規定なのでどうにもならなかった。
結果的には(私は使えなかったが)留学で使える資金ソースはJASSO(日本学生支援機構)くらいなのかもしれない。ここから借りる場合、申込期間があって合格が決まってからアクセスしても遅いので、受験勉強始める際に情報を集めたほうがいいだろう。

最終的な資金調達先
結局最終的に不足資金は親子ローンという形になった。
上記のとおり留学生本人が国内で資金を借りることは難しく、海外での資金調達は変動リスクが大きいため、親名義で金融機関からお金を借りて自分で返済するということで親にお願いをすることにしたのだ。しかし、両方の親から金利が無駄だからそういうことなら自分たちの手元にあるお金を貸すから、戻ってきたら返しなさいということになったのだ。
この年になって親に迷惑をかけるのは難だが、経済合理性も考えて親の言葉に甘えることにした。

結果的には何だ親に借りるのかという感じになってしまったが、何はともあれ留学できることになったほっとした。如何に日本で学生本人がお金を借りるのが大変かということを思い知った数ヶ月だった。

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