Language Conditional 1/2

LBSは英語力の低い学生に対しては合格に対してLanguage Conditionalという条件がつく。私も純ドメであるため、残念ながらCondition付きの合格。とはいえ、実際のConditionは現地に2週間早く行ってBusiness Englishのコースを受けなさいというもの。同じくロンドン大学のKing's Collegeから講師が来てくれるらしい。いずれにしろSummer Schoolで語学を磨いてから本コースに臨むつもりだった自分にとっては、特に大きな影響はない。

いまわかっている範囲だと、日本からの合格者8人のうち3人がCondition付き。 ただし、8人の中には米国人、海外大学出身者の方が含まれているので、まったくドメスティックな人は残念ながらかなりの割合でConditionがつくようだ。

LBSの寮の申込

私のように私費の学生にとって経済的に大きな助けとなるのが学生寮である。特に
LBSのように大都会の真ん中にあるような学校の場合は尚更だ。今回5月に第1回の入
寮申込があるとのことなので、早速申込をしてみる。ただし、詳細な割当を見てみ
ると単身者は33、カップルは5のみ。結果は5月中には出るそうだが、妻と一緒の私
にはかなり倍率が高いと思われる。
以下が今回の募集の割当があった寮で、全てロンドン大学の寮になります。(ご存
知だとは思いますが、LBSはロンドン大学に所属しています。)

  • Lillian Penson Hall (postgraduate only)
  • International Hall?(mixed undergraduate and postgraduate)
  • Nutford House (mixed undergraduate and postgraduate)

また学校によると通学時間は下記の通り、学校の至近ではないですが、至便といったところでしょうか。
  • Lillian Penson Hall: 30-35 minutes (bus)
  • International Hall: 30-40 minutes (tube) or?45 minutes (bus)
  • Nutford House: 25 minutes (walking) or 30 minutes (bus)


位置関係が分かるようにマップも載せておきます。



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私がロンドンビジネススクールを選んだ理由

何故ロンドンビジネススクール(LBS)をMBA留学先として選んだか?これは、エッセーでもインタビューでも繰り返し聞かれる話です。エッセーに書いた表向きの回答はこんな感じです。

1.類稀なグローバル・エクスポージャー
インターナショナル比率が高く、様々な国籍の人をどのように理解し、コミュニケーションし、リードするかを学ぶのにこれほど適した場所はない。
→LBSのインターナショナル比率は90%、つまり英国人は1割しかいない。3-4割しか異邦人がいない米系ビジネススクールとはここが決定的に異なる。

2.名声高き教授陣
自分がメーカーの経営管理をしていたときからよく読んでいた「コーポレート・ファ イナンス」のRichard Brealeyや「コア・コンピタンス」の提唱者Gary Hamelなど、自分が今後力点を置きたい分野にワールドクラスの教授陣が揃っている。

3.実践的なプログラム
2年目に実際の企業の経営課題のコンサルティングを行う2nd-year Consulting Projectや経営者の1週間に密着して経営者が何を考えてどのように会社を経営しているかを観察できるShadowing ProjectなどのポストMBAのキャリアで役立つ実践的なプログラムが用意されている。

でも、実際に大きな決め手になったのはその他の部分でした。
4.合格した(当たり前だが、これが一番重要)

5.旅行や音楽鑑賞など充実のプライベートライフが送れる(ロンドンに匹敵ところは 東京、NY、パリくらい?)

6.妻が働けるビザをもらえる(アメリカでは無理なので、これも大きいです)

7.自転車レースの最高峰、ツール・ド・フランスを生で見に行ける(自転車好きとしてはぜひ一度は見に行きたいところ)

8.仲のいい友達がロンドンとパリに駐在・留学している
・・・・・
理由を挙げれば切りがないですが、今は本当にロンドン生活が待ち遠しくて仕方がありません。
あとは、これらのアドバンテージをフルにレバレッジできるように頑張るばかりです。

青田買い

2010年4月24日はαリーダーズ主催のMBA合格者の祝賀会
(http://alpha-leaders.jp/events.php?topic=010219)だった。
まだ3rd Roundを受験している方は結果待ちだし、ウェイトリストに載ってる方も多
い中でこの時期に開くとは気が早いと思いながらも、会場のGRABに向かう。
このお店は会社の側のため何度かランチで行ったことはあるが、夜は初めてだっ
た。ドアを開けるとテーブルや椅子を取り除かれすっかりパーティー会場になって
いた。

この日は合格祝賀会とはいえ、企業のリクルーターの方が数多く来るので、実際は
ポストMBAの就職活動のスタートでもあるのだ。
参加企業はGoldman Sachs, UBS, Google, Bain & Company, Boston Consulting
Group, Ely Lilly, Philip Morris, Unilever, Johnson&Johnsonなどなど。
こういう機会だと、企業の方もフランクに話してくれるので、MBA留学するにあたっ
てのマインドセットをするにはもってこいの場になった。
ただ、企業によってトーンが異なっていて、投資銀行やコンサルは比較的クールな
応対だったのに対し、事業会社は自分の会社を売り込もうとする熱意が伝わる応対
だったのは、需給を考えれば想定通りとはいえとても印象的だった。

折角の機会なのでいろんな企業の方とお話ししていたら、あまり他の合格者とは話
せず仕舞いだったのは残念だった。
あと、HBSから欧州MBAまで多様なMBA合格者が集っていたものの、日本人が沢山いる
はずのKelloggやWhartonなどからの参加者がほとんどいなかったのは何とも不思議
だった。連絡がいっていないのやら、みんな社費留学で来る必要がないのやら。

たまたまOxfordに留学する人とも知り合えたので、そこから拡げてイギリス留学
組、もしくは欧州留学組でぜひ飲める機会を作ろうと思う。
もし欧州留学される方、いらっしゃいましたらぜひご連絡くださいませ。

MBAと結婚の微妙な関係

4月24日のお昼は同じLBSの合格者のランチ会。

この日は奥さんやフィアンセ同伴の会だったため、8人の学生+5人の奥さんorフィアンセ+1人の子供という実に賑やかな会になった。場所はYさんが予約してくれた西麻布の権八(http://www.gonpachi.jp/jp/nishi_azabu/home/location/)。各MBAのJapan Tripの打ち上げの定番の飲み屋です。Yさんは、なんと同じ会社で同じビジネススクールに合格し、かつ彼の奥さんもうちの妻と同グループの会社に勤めているという奇縁の持ち主。社費でもない限り、同じ会社からは複数の合格者を出さないというのは必ずしも真ではないようだ。

さて、この日驚いたのが、子供がいる一人以外のカップルは全てここ数ヶ月で結婚 式をあげるという事実だった。4月挙式(私)が1名、5月挙式が2名、6月挙式が1名。私を含め当人達は極めて計画的なのかもしれないが、傍目から見ると駆け込み婚だといわれても仕方がない。うちの両親も父親のアメリカ留学を機に超短期で結婚していることを考えると、血は争えないのだと自分自身では思っていた。しかし、左にあらず実際は他の人も結構そういうものだと知って、少し安堵した一日だった。

MBA受験スケジュール

ご参考までに私の受験スケジュールを書き出すと下記のような感じでした。
海外赴任はおろか出張すらない純ドメだったため、とにかくTOEFLで苦労しました。
これはほとんど失敗例なので、もしこれから受験される方(特に英語にハンデがある方)はもっと余裕をもって準備されることを心の底からお勧めします。

2009年2月
プロジェクトが一段落して余裕ができたので、MBAの受験勉強を本格的にスタートさせる。

2009年3月
初TOEFL受験、そして大沈没。No勉強とはいえ68点、ダメすぎて笑えてくる。
英会話の個人レッスンを始める。同時に予備校(Agos)のセミナーにも積極的に参加し情報収集を始める。

2009年4月〜6月
独学でTOEFLの点数アップに専念する。80点台後半まで伸びる。

2009年7月
突如気胸になり1週間入院。このときからTOEFLと同時並行でGMATを独学で始める。

2009年8月
GMAT初受験

2009年9月
GMAT二回目、点数が下がり愕然とする。御徒町のGMATのSC専門予備校YESに1ヶ月間通う。
自分にあったカウンセラーを探し出し、エッセー準備開始。

2009年10月
GMAT三回目、700点台が無事出てGMAT終了。
TOEFL90点台後半に伸びる。
エッセー準備本格化する。

2009年11月
初旬に1校目のエッセー終了。2校目以降のエッセーも続けて書き始める。
TOEFLの点が伸び悩む。AgosでTOEFLのSpeakingクラスを通信で受講する。


2009年12月
カウンセラーと5校分のエッセーを書き終える。
TOEFLがようやく100点超える。

2010年1月
正月休みで追加で5校分のエッセーを独力で仕上げる。
10校すべて2nd Roundで出願する。

2010年2月
複数校のインタビューを受ける。
ただし、書類落ちも多し。

2010年3月
ロンドンビジネススクールから合格をもらう。
受験生活終了。



全てが終わり全てが始まった日

3月25日はとても長い一日だった。この日はロンドンビジネススクールの2ndステージの結果発表日。もともと行きたかった学校の一つであり、手応えも十分にあったので、合格するのではないかという期待と、やっぱり今年は時期尚早だったかもしれないという不安が交錯していた。


しかし、待てど暮らせど結果が送られてこない。これでは全く仕事にもならなければ、なかなか寝付きもできない。もちろんロンドンの25日はなかなか暮れないので、26日の朝に再度メールチェックするが、音沙汰なし。いよいよ今年は進退窮まったかなと諦めて出勤しようとしたときに、iPhoneに"London Business School Decision"というメールがくる。あまりに素っ気ないタイトルに思わずドキドキしたが、よくよく見ると"Many congratulations! You have been admitted to London Business School."の文面が。


本当に嬉しいの一言だった。これで一年に渡る苦しい受験生活が終わったのだ。肩の荷が下りたとはこういうことを言うのだろう。だが、ふとアルゼンチンのフエゴ島にある世界最南端の街ウシュアイア(Ushuaia)で見たキャッチフレーズを思い出した。"Fin del mundo, pricipio de todo - End of the world, beginning of everything." そう、これは終わりでもあり、全ての始まりなのだと。



はじめに

この度イギリスにあるロンドンビジネススクール(LBS)より合格を頂き、2010年8月より2年弱MBA留学することになりました。
そこで、MBA受験の苦労話から実際のMBAクラス、ロンドンライフ、はたまた趣味に至るまで徒然なるままに綴っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。